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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。なんだかどっかでプッチ神父が悪さしているんじゃあないかと思うくらい時間が進むのが早いです。。

週刊少年ジャンプ(27号):家庭教師ヒットマンREBORN!
週刊ヤングマガジン(27号):わにとかげぎす
週刊少年サンデー(27号):RANGEMAN
週刊少年チャンピオン(28号):元祖!浦安鉄筋家族


家庭教師ヒットマンREBORN!

突然幼児に家庭教師イタリアンマフィアの跡継ぎだといわれたダメ中学生(日本人)。その幼児は実は天才家庭教師で、死ぬ気でやる気を出させる「死ぬ気弾」を打って、主人公をサポートします。現在は、そんな「超能力者居候型藤子不二雄的マンガ」から、初期設定である「イタリアンマフィア」の跡継ぎ問題で、「友人たちとタッグチーム結成型車田正美的、ゆでたまご的マンガ」へ変貌中。ある意味ジャンプの王道といえる変化をしています。


わにとかげぎす

稲中卓球部やヒミズシガテラ古谷実氏の新作。友達のいないガードマンの奇妙な日常を描く作品。「毒」の度合いとしては現段階ではヒミズシガテラほどはない感じ。でも毎回気が気じゃありません…(ドキドキ)。現在は可愛い女子に一方的に片思いされたりしつつ、ダメそうな部下が2名来ました。さてどうなることやら。


RANGEMAN

いでじゅうモリタイシ氏の新連載。99回連続でふられたダメ男子が主人公。泣いたりなんだり女々しい感じですが、思い込んだら結構行動力がある感じ。初回ではうかがい知れませんが「ヒーローモノ」っぽい感じのお話みたいです。


元祖!浦安鉄筋家族

千葉県浦安市に住む大沢木家と、その周辺の人たちのドタバタギャグ。今回はおそらく作者の浜岡先生が大好きな「24」の主人公をあしらった外国人教師が主人公。



★★★総評


家庭教師ヒットマンREBORN!
ドラえもん」ほど万能ではなく、「たるるーと」ほど説教くさくなく、適度にぬるいギャグやバトルのバランスが「いい塩梅」だったのですが、本格的なバトル路線になりました。緒戦は「根性で奇跡+勝利」、第2ラウンドはどう見ても負けなんだけど、奇跡的に勝機をつかんだけど、結局負けという展開。なかなかバランスの良い展開です。
マンガとしての方向性は変わってしまった感がありますが、昔懐かしんだ「パターン」をぼんやり読むという意味ではありかも。
そして「昔読んだパターン」を読むといっても「腹が立つもの」もあれば、この作品のように「好意的に読める」ものもあり、なんでだろうか?と自分でも思いますが、やっぱギャグとバトルのバランスだったり、「妙に気合が入りすぎていない」というあたりなのかなぁと思います。オススメはしませんが否定もしません。


わにとかげぎす
最初のトラブル(でも自分には直接関係ない)、は大事に貯めていたお金で回避。主人公の人のよさが伺えます。そして新展開の「部下2名」も変な感じで、余計なことをしでかしそうで、やっぱ人生地雷だらけだなぁ、と思ってドキドキして読んでいます。
お隣に住んでいるキレイな女子も、あのあとどうなったのか気になりますが、今後絡んでくるのだろうなぁ。
まだ詳しく語るほど話がストックされてませんのでこの辺で。


RANGEMAN
こいつも上であらすじ・設定のようなものを述べましたので、あまり語ることは無いのですが、しいて言うと「線が、よりマンガ的になってきた」というところでしょうか?
マンガの表現として「写実的な場合」と「過剰にデフォルメする場合」があると思いますが、モリ氏はこの作品では後者を選んだようです。主人公を含めたメインキャラの描写はなんだか昔のアメリカのアニメみたいな感じだし。いでじゅうでやっていた「とにかく巨大(三浦)」とか「変な格好(虎呂助)」といった「見てわかるあからさまに変な描写・デフォルメ」ではなく、「描き方としてのデフォルメ」をしているのではないかと。
その昔、うすた京介氏の「すごいよマサルさん」でギャグ的メリハリのために「超適当に描く」という手法がメジャー化し、様々な作品に影響を与えたと思いますが、いきなり「究極」へ行ってしまったので、まねはできるけど、そっから先(進化・レベルアップ)が無い、という行き止まり感があったように思います。
ということで現在はギャグにメリハリをつける(突っ込みとか)の際は「適度に適当に書く」というあたりが一般化しているように思いますが、そんな流れに対して「あくまでデフォルメ」で挑戦しているように思います。
思いっきり一方的な妄想ですが、そう感じました。


元祖!浦安鉄筋家族
今回はテンポがあってよかったですな。「24」を知らなくても面白いと感じますが、見てたらもっと面白いのかな?


てな感じで、今週はこの辺で。