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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。
なんか今週も早かった。明日は株主総会の手伝いだ。なんだか株主のことを思って土日に実施ってのが流行りだそうです。でも、カイシャは残業するなとか言ってみたり、日曜に手伝いに来いとか、バランスって難しいですな。

さて
週刊少年ジャンプ(29号):ONE PIECE
週刊ヤングマガジン(29号):アーサーGARAGE
週刊少年サンデー(29号):メル
週刊少年チャンピオン(30号):範馬刃牙


ONE PIECE

いわずもがなの人気海賊マンガ。悪魔の実を食べて特殊能力を身につけた人々がポイント。主人公は体が伸びるゴム人間。仲間たちとすげー財宝「ワンピース」を求めて旅します。現在は、世界政府に賞金首として狙われている仲間がつかまってしまったため、世界政府に喧嘩を売って救出中。



アーサーGARAGE

北九州の元ヤンの中古車ディーラーのお話。これまで何度かシリーズ連載されてましたが、今回はキッチリ新連載。ココのお店が「在庫を持つ中古車屋」じゃなくて、「個別注文販売専門店」だったりする背景から、旧車の登場頻度が高いハートウォームモノです。



メル

魔法の世界の魔法のバトルモノ。魔法の世界の覇権をめぐるバトルだと思ってたら、魔法の世界側の「こっち」への侵略も目指していたようで、現在最後のバトル中。最後に登場した敵はなんと「死んだと思っていた父親!!」だったのです!… ということで王道中の王道的作品。



範馬刃牙

言わずもがなの格闘マンガ「グラップラー刃牙(バキ)」→「バキ」→「範馬刃牙」とタイトルを変えつつ連載継続。詳細はリンクで。現在は、地上最強の生物である父親「範馬勇次郎」を倒すために、強敵とのバトルを望み、知人(服役中)が君臨するアメリカの刑務所へ。しかしそこで、知人の前に倒すべき相手が立ちはだかり…、てな感じ。





★★★総評



ONE PIECE

一通りの感動シナリオはいったん収束し、バトルフェーズに入っていますが、今回のバトル(サンジ VS CP8の狼←悪魔の実で獣化した)は何より「って言うか、サンジ、あなたは熱くないの?」というところか。

まぁいくら蹴りが強いといっても、やっぱ刃物持ってるゾロや、気候を操るナミ、変態するチョッパーと比べると地味ではあったので、理屈はともかく、新技が出てバランスは取れたのかな、と思います。
ルフィの「ギア」(ちょっとずるい?というか唐突)と、ウソップは、別の意味で別格です。

徐々に「上位の悪魔の実」や「あわせ技」が登場してますが、ルフィ一行も「悪魔の実」の追加投入とかしないのかな? ずっと「新技」でクリアしていくには厳しそうにも思いますが…(どっかで聞いた話によると、<現段階>は、まだこのワンピースのお話全体の導入って話もあるしw)。

てなことで「大きなお世話」も考えつつ、今後も期待ということで。



アーサーGARAGE

今回、キッチリ新連載とのことですが、もともとヤンマガ自体が「隔週連載アリアリ」の「休み上等」な体質なので、あまり特別な感じはしないのですが、作者さんにしてみれば念願の連載!ってことなのでしょう。
話のトーンは今までどおりな感じ。もともとお話のレベルは悪くないで安心の新連載というところでしょうか。

話としては「顔見せ」という感じなので、まだなんともいえないので、特に語らず終了。



メル

よく言えば王道、悪く言えば「あまりのご都合主義」で、ひねった話や変わったギミックを期待する私としてはイマイチの作品だったのですが、最後の最後まで<王道、悪く言えば「あまりのご都合主義」>を徹底しているので、最近は逆に感心してきました。(ブリーチ@ジャンプの、対して重要と思われないキャラばかり増え、バトルは中途半端で、ゲームやグッズの販売に傾注、というのに、最初は侮蔑していたけど、最近は「商売のスタイルとしてアリ」と考えるようになったのに近い印象)

本当に最後も「死んだはずの父親登場!」「でも父親は操られていたのです!」「操った奴を父親から引っこ抜いた!」「父親復活!」「悪の親玉を退治!」「平和が戻る!」ってすごい勢い(2回くらい?)で展開されて、本当に感心しました。若年層(小学生)とかに王道を改めて教えると言う意味では意味のある作品なのかなぁ、とも思ったりします。
でもやっぱおっちゃんにはつまらないです。まぁしょうがないか。おっちゃんだし。



範馬刃牙

ハッタリも相変わらず適度に含みつつ、刑務所シリーズが進んでいますが、核心に触れる前に、なんだかまたエピソードが入りました。新手のスタンド使いか!?
連載当初こそ「刃牙VS勇次郎」! いよいよかっ!!! と思いましたが、なんだかその後は普通に流れているような。
でもまぁもともと適度に面白いので、冗長な蟷螂話とかされるよりも、こんな感じでテンポのいい多少の遠回りもいいかなぁと思います。