無言殺剣 火縄の寺

お! 2作目も面白い! 敵味方、すべからくキャラの描き方が良い!!


相変わらずの「語らぬ主人公」ですが、脇を固めるキャラ(敵含む)が十二分に語り、物語を盛り上げます。
前作(大名討ち)の感想でも述べましたが、ミステリーというよりは、剣豪モノ。さらに剣豪モノ、というよりは「伝奇」な感じなんですよ。SAGAという言い方でもいいかも。

シナリオ好きとして、結末とかネタ明かしとか「その辺の説明」ってのが大好きなんですが、「その辺の説明が無い方が面白い」ということもあると思うのです。

先日述べました武装錬金べしゃり暮らしも、その観点もあって「いやー そこまでして読まん(きれいな思い出で凍結!!)」と思ったところもあったのですが。でも、まぁそれはさておき。

憎しみ、謎、人情、向上心がそれぞれ連鎖している様が面白い。
正体不明、経歴不肖でもいいので、諸々決着・解明しないで続けて欲しい、なんて思う作品です。


なんだか大きな趣旨としては1作目も2作目も同じ感想だったな…