G1決勝観戦@両国国技館 のまとめ
昨日の観戦の感想文です。私は年に数回直接観戦する程度の人です。
8月13日(日) 両国国技館 PM3:00試合開始
端的にいうと、「込み入ったドラマ」もあまり感じられずシンプルな意地のぶつかり合いで良かったと思います。
一応第三世代の云々はあったけど、私のようなアンテナの低いぬるいファン的には、昨年、一昨年ほどそのネタが「話題になっていない」気がした。小島もハッスルで見たりしてるし、G1参戦もサプライズではなかったので。
[1]裕次郎&井上亘vsプリンス・デヴィット&稔
プリンス! とリングネームに反応。でも服は緑なのね(パープルが良かったw)そしてこのプリンスの動きがなかなかよい。裕次郎のフレッシュな動きwもなかなか。基本的にジュニアの軽快なやり取りが好きなので最初ッから良い感じでよかったです。
小島登場で会場が沸く。小島ファンも結構来ている模様。私も彼のブログを見るようになって、なんだか親近感が出ていることもあり、がんばれよ、と思う。
そして金本登場でも会場が沸く。そして私は金も友好きだw ジュニアで良くぞココまで、と思う。昔にライガーが橋本とやったときとかを思い出す。そしてやっぱりがんばれよ、と思う。
リング中央でにらみ合ったのち試合開始。
でもやはりこれがジュニアとヘビーの壁なのか。金本の攻撃はことごとく小島に跳ね返される。ビンタや蹴り、顔面ウォッシュなどで攻撃するも決定打にはならず。次第に双方の攻撃が決まるようになるが、やはり小島は強固。
エプロンサイドでの金本のブレーンバスターが決まるか!? 決まるか!? これで流れが変わるか!? と思ったけど逆に持ち上げられちゃいました。
最終的には小島の勝利。
やっぱりヘビー、というか小島だよな、と思いつつも金本もがんばったと思う。
「ジュニア最高!」という金本の姿を見て、思わず正月の「大谷戦」を思い出す。あの時、ジュニアとヘビーの違いを改めて知らされたが、それでも金本はジュニアを選択して、貫いて「ジュニアで何が出来るか」を突っ走ってきているのだよな。
今後もがんばって欲しいな。
[3★G1準決勝]天山広吉vsジャイアント・バーナード
前の準決勝での「片方の主役」である小島は悠々と?快勝した印象があったけど、この試合の天山はかなり苦戦。体格差もあるし、関節決めても持ち上げられちゃうし、「ちょっと暴れてみた」という感じのバーナードのバックブローでダウンしちゃったり。かなりボロボロ。
どうやって勝つの!?とヒーローモノのピンチ(あるいはアイシールド21@ジャンプ)を見るような気分で「絶対勝つと思うけど、どうやって?」というシナリオが頭の中をぐるぐる回る。
会場は序盤から「シーシー」いうものの、モンゴリアンチョップはなかなか決められず。
ムーンサルトなどの飛び技系でようやく「天山らしい攻撃」が始まり、やはり「体格差があるときは関節」ということで2回目のアナコンダバイスで決着。
決勝進出両者の疲労度合いがちょっと気になりますが、見たかった決勝になり、期待が高まりました。
[4]田口隆祐&エル・サムライ&タイガーマスクvs邪道&外道&獣神サンダー・ライガー
田口ってこないだちょっとしょぼかった人?大泉なんとか似?(←髪がパーマなだけ)みたいな印象で、ちょっと「大丈夫かなぁ」という心配気味な私の心境。
試合はやはり試合上手な「CTUトリオ」主導。
サムライがコーナーにらちられ集中砲火。コスチュームの肩のひもが外れてオパーイが見えてしまいました。「セクシャルかどうか」は部位そのものの存在ではなく「日常的に見ているかどうかのギャップ」なのだなぁと、試合と全然関係なく思っちゃいました。
で、そんなCTUにイイトコロもってかれまくりな展開でしたが、タイガーマスクにタッチしたら、彼がなかなか良い動き。ウォーと沸きますが、あまり出番はなく、大泉(←違う)がCTUに連続攻撃を受けて、仲間のフォローもカットされて撃沈。ああ。
私のようなぬるいファンはたまに「真壁と矢野を混同」してしまうのですが(スイマセン)今回はしっかりコスチュームを最初に見分けてしっかり記憶。などと戯けた決意を胸に観戦していると、最初は真壁+越中が入場する石井+矢野を急襲! という展開。これはハードな試合運びになるのかな?と思いきや、なんだかおかしな試合展開。
それは「お尻大戦」とも呼ぶべき「お尻ラッシュ」。
ご存知「ヒップアタック」といえば、越中のお家芸ですが、石井がやり始め、矢野もやる始末w これで越中激昂で、本家が炸裂、となんともユーモラスな展開。ユーモラスでつまらないか?といえば、そんなことはなく試合運びはスムーズ。プロレスの持ついろんな面が見れたのかなぁと思います。
とっても王道な感じなんだけど、正直イマイチに感じる試合でした。それは、双方のチームの力の差が感じられたからかな? G1準決勝の熱さと比較してしまったからか? なんだか後半は「判官びいき」で山本を応援してしまいました。山本、今後もがんばれ。
[7]曙&中西学&長州力vsミラノコレクションAT&高山善廣&蝶野正洋
とっても豪華な布陣。高山復帰戦ということで、各選手が一人一人入場し最後は高山登場!!
しかし、ちょっと盛り込みすぎたか? なんだか豪華なんだけどちょっと個々のやり取りが大雑把な印象。あいや、大雑把というか「予想通りのアクション」をそれぞれが「それなり」でこなすが故の「サプライズがナシ」という感じか?(ゲームでCOM同士に対戦させたらやりそうな試合、ともいえる?)
記憶ベースだと
「曙に押しつぶされちゃぁたまんねーよな・・・」←いつものととですがw
「高山が曙をバックドロップで投げた!」←今回ならでは
「ミラノ、いきなりこんなと連れてこられて可哀想・・・」←今回ならでは
という感じ。
個々の選手を思い出すに、見ているときは悪い印象はなかったんだけどなぁ。カードの割に時間が短い(すごい見せ場がナイ)というのもあったのかな?
さぁ、来ました決勝戦。
準決勝の印象でいくと、天山がちょっと疲れちゃってるかなぁという気がする。
でも、どっちにもがんばって欲しい。決着は小島でも天山でもどっちでもいいかなぁと思いつつも「天山!」と叫んでました。やっぱ天山の方が好きなのかもw
ということで試合は、どちらかというと小島主導の印象。
小島の攻撃のテンポに余裕も感じられます。一方天山は準決勝時のバーナードにもそうであったように、懸命さが感じられます。途中で結構メロメロになったところで、さらにエプロンでのDDTでかなりやばい感じ。さらにラリアートで吹っ飛ばされ、また「天山!」と叫んでしまう。
中盤でようやく「互角?」とも言えるシーソーゲームに。
こっからは意地の張り合い。
受けて、耐えて、切り替えして、攻めて。
シンプルだけど、ドキドキするスタミナチキンレース。
「誰かのために勝つ」とかそんなことじゃなくて「あいつにだけは負けられない」という意地が見える。格闘技の勝敗なんて、ソレくらいシンプルで良いんじゃないかなぁと思う。
周りの客席から「小島!」「天山!」という声が出る。
自分は天山に声援を送っているので、「小島!」の声が出ると「にゃろう」と思うけど、思ってもしょうがないのでw負けずに「天山!」と叫ぶ。
ホントにドキドキのチキンレースで声援にも気合が入る。
小島がラリアートで「決め」にキタ!!! もうそろそろマズイのでは?と思ってたら天山がラリアートを防いで大猛攻。
でもコジも受ける。返す。
でも天山も飛ぶ。畳み掛ける。
でもコジも耐える。返す。
でも天山も投げる。押さえつける。
中盤までの劣勢が「そのまま逆になった」ように猛攻。
観客も叫ぶ、ため息、感嘆、叫ぶ。
(なんだか夢枕獏みたいな文章になってしまったw)
てなことで、最後は天山勝利。
すごい応酬でした。
プロレスの楽しさって「攻守」の双方が見所って所だよな、と思います。
仕掛けるほうもすごい。受けるほうもすごい。
格闘技とはまた違った良さがあるよな、と改めて思いました。
あー面白かった。やっぱ直接観戦は面白い。
まぁ、ただ、こっから先(天山個人も新日全体も)がまた大変そうですがw
次はいつになるのかなぁ・・・新日は下手すると、もう「G1しか見ない」ってことになりそうですな。
あとは勤め先が都会になったので、平日の後楽園ホールに積極的に行こうと思います。ドラゲーとやらを見てみようかな。レッスルランドとかは休日なので、逆に行きにくいんだよな。あ、ハッスルハウスもあるか。ちなみに、ですが、今年のハッスルマニアは「大事な仕事の初日」と重なり行けないです(号泣)