格闘技 最強リングの裏事情/プロレス「リングとカネ」裏事件史
- 作者: 別冊宝島編集部
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
- 作者: 別冊宝島編集部
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
最近格闘技・プロレスを含め、自分の持っているぬるいアンテナや知識・経験だけではもろもろ楽しめないかなぁということでぽつぽつこの手の本を読んでます。(プロレス週刊誌を買うほどではないのだよね)
でも、読むのがこういった本だと、野次馬根性丸出しで、もともとの問題の解決にならないかw、と思いつつも感想を。
・前者「格闘技 最強リングの裏事情」の感想
最近フロント(背広組)の人が取りざたされることが多いですが、その辺の誰がどういうことをしてきたか、というあたりを改めて整理できてよかったです。ずーっと格闘技・プロレス一筋というわけではないので、名前は知ってても、過去の業績はストックされてなかったりするのだよね…。業界のお仕事の把握も出来ましたし(想像はしていましたが、キッチリ文章で見るのは初めて)。
レフリーについても、試合がさっくり終わったりして「物足りないなぁ」と思うこともありましたが(KIDVS須藤元気@HERO’Sミドル級とか)、先日の桜庭の試合を引き合いに出すまでもなく、さっくり終わらせるのは「選手のため」であり、ひいては「業界全体のため」でもあるというのを納得(昔のK-1は相当ハードなワンデイトーナメントしてたけど、もうそんな過酷なことせんでも客来るしな)。レフリーも大変だよな、と思いました。(ボクシングの方は知らんけどw)
個々の選手の「伝説」は知ってたり知らなかったり、でやはり「基礎情報収集」に役立ちました。
・後者「プロレス「リングとカネ」裏事件史」の感想
こちらは「興行」という「ビジネス」に置き換えられるので、全体的にリーマンの私にもわかりやすかった(共感しやすかった)です。元・新日の草間氏の発言なんか、もし「100%」本当なら、相当新日やばいカイシャだと思いますよ。この言い方が違うなら「昔ながらのやり方でやってきたけど、もうそんな時代じゃないのに、まだ昔どおりの仕事の仕方をして、借金が増えている」ということか。でもまぁ、草間氏もずっと完璧な行動をしてきたわけでもなさそうなので、まぁ解雇のあたりはそれなりの理由があったのかもしれませんが。(でもまぁ私の所属するカイシャも「猪木≒カイチョウ」てな感じで、新日の皆様お疲れ様です、と思わないでもないw)
とりあえず、詳細を知らぬまま、当時格闘マスコミだと、けっこう草間氏がバッシングされていた記憶がありますが、悪く言うと「もろもろシガラミもあり、なかなか進化しにくいビジネス」なのかもしれません。
個人的には「選手のプライベートな部分」については特にイラネ、と思いましたが、ついつい読んじゃう。人間て(というか私が、なのですがw)そういうスキャンダル好きだよなぁと改めて思いました。
で、今作で一番納得したのは「ジャイアント馬場の<人生で一番大切なものはお金>発言。
そもそもの「お金が大事」というところにも納得したし、馬場さん的背景にも納得。
私の周りだけかも知れませんが、「カイシャはつぶれないものだ」という大前提でリーマンしてたり、「個人のモチベーション第一主義」な人がいたり、なんだか給料もらっているくせに「一般的な正義とか正直とか自己実現とか社会貢献とか、いわゆる「イイコト」重視」考えているような方が多いように感じられましてですね「だったらボランティアでも何でもやったらいいじゃん! 会社の金を無駄にするなよ!」とか思うこともあり、なんかすっごく共感。
なんだか愚痴も出てしまいましたが、やはり「様々な知識と、いろんな角度から見ることで物事はどんどん楽しくなる」ということがわかりました。はい。