ヴィンランド・サガ(2)

ヴィンランド・サガ(2) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(2) (アフタヌーンKC)

プラネテス幸村誠氏の新作。掲載誌引越しからの再コミックス化の第2弾。


最近戦争に関する本を読むことも多いので、この2巻の「船出」まわり(ワクワクしている若者と、そうではない年長者)はいろいろと思うところはありました(まぁ王道的ではあるけど)。
そして、1巻の感想でも書いたけど、このあたりはマガジンで読んでおりましたので、いよいよこの次の3巻から、いよいよ待望の「初見」のお話。

「死」を含めた人生の「陰陽」をキッチリ描ける(あるいは「生き死にの重み」を描こうとして描いている)人は、お話もキッチリ描ける人だ、と勝手に思っていますが、そういう意味では幸村氏は、キッチリオハナシを描いてくれるのではないかと期待をしております。


また村枝氏が青年誌に移ってRED*1を連載し、その「想い」と「スキル」を遺憾なく発揮したように、この作品もお引越しして「微妙は気遣い」とかを取っ払って描きたいものを描いてくれたらなぁ、と思っております。
(だったら掲載月刊誌買えよとか、「別にもう少年誌でも微妙な気遣いとかないじゃん」とかってハナシはありますw)


最近のワンピース@ジャンプでも多少の歯がゆさを感じますが「人生の陰陽(生き死にの重み)をキッチリ」を描けるかどうかは「環境(掲載誌)」も「テーマ・作品のノリ」などもあるので、誰しもが作品で実現できる問題ではないとは思います。
今週のバレーボーイズ@ヤンマガでも、ちょっとそういう感じの話がありましたが、やっぱ「バレーボーイズ」とは相性が悪いように感じましたし・・・(ギャップで際立たせる、という見方も出来るけど)。

しかし、ヴィンランド・サガは、前作からうかがい知るに「人生の陰陽」を描ける作者の素養もあるし、この2巻の帯のキャッチでは作中の台詞「お前に敵などいない」(・・・別に天下無双を言っているわけじゃない)とあったりするので、作者も編集者(環境)も、その手のメッセージを描こう(ウリにしよう)と思っていると思われますので、なお期待が膨らみます。

早く3巻読みたいな〜
てなことで期待。