1119

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。今週から年末の大仕事がスタート。移動が増えるけど、その分ポケモンしたり本読んだりできるかな?

週刊少年ジャンプ(50号):ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
週刊ヤングマガジン(50号):諸刃の博徒 麒麟
週刊少年サンデー(50号):犬夜叉
週刊少年チャンピオン(51号):ナンバMG5


ムヒョとロージーの魔法律相談事務所

設定は現代日本で、「魔法律」というものが存在するハリーポッター的世界観。キャラはそんな魔法律(召還術)を操る天才魔法律家ムヒョと助手のロージーと、使い魔、因縁のライバルや気心の知れた仲間、師匠たちが繰り広げる準バトル系。

現在は、因縁のライバルを含む敵組織とバトル中。オールスターキャラでバトルを展開中。



諸刃の博徒 麒麟

シリーズ連載している幕末の博徒モノ。「ムカつく誰か」を、機知と度胸で乗り越える、きっぷのいい博徒麒麟のお話。

今回は新シリーズスタートということで巻頭さん。今度のお相手はお殿様?



犬夜叉

うる星やつら」「らんま1/2」や「人魚の森」の高橋留美子氏の妖怪退治大河ドラマ。戦国時代あたりの世で、妖怪の悪い気を浄化したり、身体能力を上げたりする四魂のかけらをめぐり、様々な勢力が争奪戦を行います。そんな争いに偶然巻き込まれた現代の女子高生(家の井戸がタイムトンネルでした)と半妖「犬夜叉(男子)」の物語。

現在は、犬夜叉の元カノもいなくなったり終盤?と思いつつもちょこまか妖怪が出てきたり、という感じ。現在は骨骨妖怪とのバトル開始!



ナンバMG5

県下最強のヤンキーという肩書きを持つ兄+父に持ち、かつ本人も中学最強の肩書きを持っていた主人公が、フツウの高校生活を送るため、ヤンキー⇔フツウの高校生という二重生活を送るギャグ+喧嘩マンガ。

現在は。友人の発言に触発され、学校の友達に告白したところ、信じてもらえず結局うやむやに。今回のオハナシは今後につながるのかどうなのか、その最強の兄の彼女が家に登場。


★★総評

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所

連載当初は「ぬーべー」な感じで「日常設定」で「日々ゲストキャラ(霊)」とバトル、と思ってましたが、例のごとく「チームバトル」となりました。
絵は「気持ち悪い造形」は上手だなぁとは思うのですが、個人的に「絵(タッチ)に馴染めない(ある程度は慣れたけど)」のと、霊や悪魔の描き方に迫力が足りなく思います(造形はいいけど迫力がない、という感じ)。
お話もフツーな感じで、オッチャン的にはあくまで「普通」の作品。
お話に特に感想とかはないです。



諸刃の博徒 麒麟

荒唐無稽な作品を読みすぎたせいか、この作品における「シナリオ(展開)の起伏」にあまり心を動かされません。しかし、なんだか新撰組っぽい人と絡み始めてその辺がちょっとしたお楽しみというところか。とりあえず静観。



犬夜叉

コレもどちらかというと、毎週楽しみ!というよりは流し読みの部類。とはいえ、クオリティーは低いわけでもありません。いうたらアクションもののこち亀みたいなもんか。
しかし、プロのストリートテラーとしての高橋氏の腕前には尊敬。この世の中、何より「続ける」ということが相当大変なわけで、さらに「一応の敵」は存在するし、設定は妖怪退治が基本だし、ある意味こち亀よりも制約は多い。でもこんだけ続けてすごいなぁと思います。
シゴトでも「同じことをずっとする」というのは(その辺は業種によって「熟練につながる」かもしれないし「アイデアの枯渇」になるかもしれないし、かなり差はあると思いますが)大変なことで、(私もそれに困ってたりしますが)そういう意味ではかなり尊敬。

でも、すさまじく面白いとも思わないので、作品評価としては微妙な感じです。



ナンバMG5

ちょっと「本気系」のマンガにはシナリオにきつく当たりますが(今週の巻頭さんに出てきたのはほとんど当てはまる)、ギャグはゆるくても全然okと思ってしまいます。これはなんだろうねぇ、個人の好みの話なのか「シナリオで驚かせる」つもりのものは「さぁ驚かせてみろ!」と構えてしまい、「ギャグめあて」のものは、読む前に「まぁ楽しむか」と弛緩させてるのかも。
このナンバMG5は後者と捉えているので、なんとなく好評価なのかなぁ。
面白いですよ。
あとは私が北関東出身、というのも「親近感を感じてギャグが沁みやすい」というのもあるかも。


てなことで、今週もしょんぼりな展開でした。次週に期待しましょう。