竹光侍
竹光侍 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 松本大洋,永福一成
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: コミック
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私にとって久々の松本大洋。花男INお江戸って感じでなかなか良し。
松本大洋は「幸せなら手をたたこう」をYSの読みきりで初めて読んで「うわーこれスゴイ!!」と思ってそっからゼロから鉄コン筋クリートまではまりっぱなし。でもなんだかオサレ作家さんになってきた気がしたので(若い頃にありがちな)自分自身の「アンチメジャー」感覚でピンポン以降離れておりました。
でも、松本大洋氏が永福一成氏と一緒に江戸モノってことで手に取りました。
で、この作品ですが、先にも述べましたが「花男INお江戸」って感じ。
天真爛漫でいて、闇も持つ。ベタな言い方をするとクロ+シロを併せ持つ主人公。
松本大洋氏の描く「天真爛漫キャラ」は大好きなので、剣術の腕前は凄腕じゃなくても良かったかな、とも思いますが、今後の展開を考えるにやっぱ凄腕の方が面白いんだろうなぁ。
そして、単に剣術の話だけでなく、やっぱり「松本流」とも言うべき「主人公以外の人物その他の描き方」ってのがまた秀逸で(最近の作品を読んでいないので、もう良くご存知の方には<当たり前>なのかもしれませんが)、面白いなぁ、と思いました(主人公と刀とのやり取りとかね)。
時代小説は「絵」にしないことがあることで「その雰囲気」を描くことが出来るんだと思いますが、マンガは描くことで「雰囲気以上のこと」を描くこともできるのかなぁと、改めてマンガの面白さを感じましたよ。
表現方法ってイロイロで面白いなぁ。