DOGS/BULLETS CARNAGE 1 (1)
そうか、5年待ったか…。その歳月は作品に何を与えたか?
DOGS / BULLETS & CARNAGE 1 (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 三輪士郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: コミック
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いやぁ、マンガ作品でここまで待ったのって、ココ最近ないですな。最初の単行本のあと、UJで連載スタート!!ってなことでワクワクしてコミックス待って、そんで近所じゃ売ってなくて、今日嫁が買出しに行った際に探してもらってありました(これもう2刷になってたよ。初版が少なかったのかな?)。
「ハンター×ハンター」もある意味「待つ」けど、あれは「何年かかるかわからんけど、いずれ掲載される」ってのはわかってますから(あ、いや、絶筆もありうるかw)、そういうのともチョイ違う感じ。いやぁ、メジャーで再会できて何よりです。
で、さてこの作品、元は「それぞれの登場人物たちは今後絡んでいくんだろうなぁ、という微妙な示唆がある4編の作品」からなる単行本でした。
- 作者: 三輪士郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/12/10
- メディア: コミック
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そこで描かれる絵(線の細さ、そして絵の中の「白い部分」「適度なトーン」「適度にリアルタッチ」という感じでバランスが良かった)が個人的に大変好みで、オハナシもドンパチ系+チャンバラ系だし、世界観も微妙にSFめいた部分もあり、かなりツボでした。
で、とあるイベントで作者の三輪氏のブースの前をちらちら通り過ぎたりしたこともありつつw、5年後で今です。
この単行本はどうだったのか?
絵がなんか「重くなった」印象があります。描き込み、ベタの比率が上がったというか、全体的に重いです。線は細いんだけど。さらに、軽い印象を与えていたトーンも少ない感じ。
連載だからキッチリ絵にしておきたいのかな?それなりに「白いところ」もあるにはあるんだけど、なんか重く感じたよ。いっぱい描き込んだら偉いって訳でもないと個人的には思うので、この辺は個人的好みからすると、もっと背景なんかは軽くていいのになぁ、と思いました。
(でも後半は主人公も白い服でなかなか旧作の感覚に近づいてきた気もします)
あとはアクションシーンが読みにくい感じ。前よりモブシーンが増えたってのもあるけどね。前述の絵の話も絡み、なんか読みにくく感じました。コレより読みにくい作品は山ほどあるのですが、前の作品がすごいよかったので、わざわざ言っちゃうだけなんだけど。
正直オハナシは超斬新ってわけでもないので、「絵」の部分に強く惹かれた経緯もあるので、ちょっと残念でした。
でも続き買うけどね。