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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。もう、ホンマやばいっすわ。ジャンボもはずれたし、等価交換で労働しなければ。

週刊少年ジャンプ(15号):バレーボール使い郷田豪
週刊ヤングマガジン(15号):なにわ友あれ
週刊少年サンデー(15号):史上最強の弟子 ケンイチ
週刊少年チャンピオン(16号):Dämons(ダイモンズ)


バレーボール使い郷田豪

タイトル通り、自称「バレーボール使い」の変な転校生郷田豪を主人公にした新連載。ギャグです。

バレーボールをしているというわけではなく「バレーボール使い」な郷田豪。気弱な「康一タイプ」の男の子が通う高校に転入生としてやってきますが…。



なにわ友あれ

平成初期の大阪を舞台に「環状族」とよばれる走り屋というか、暴走チームをネタにしたお話。第2部ということで「ナニワトモアレ」から改題し、仕切りなおし。(2週連続巻頭さんなので、テキストは流用)

主人公のグッさんは、元いたチームから、自らのチームを立ち上げようとしておりますが、どうなりますやら。



史上最強の弟子 ケンイチ

いじめられっ子が、ツワモノ師匠が集う梁山泊に弟子入りし、ソコで磨いた技を駆使してライバルたちと闘うバトルモノ。

現在は師匠たちの敵である組織主催の「その弟子によるバトルイベント」に乗り込みます。弟子のイベントなのに「師匠(超人的な能力を持つ爺さん)」も「若者のフリ」をして出場し、なんと対戦。師匠は主人公達に試合を通して「稽古」するつもりなのですが、全然歯がたちません…。



Dämons(ダイモンズ)

手塚治虫氏の原作を、「ウダひま」などの米原秀幸氏がカバーした、SF復讐モノ(この言い方が適当かわかりませんが。一応「自称」は「サイコサスペンス」)。妻子を仲間に殺された主人公が、その仲間たちに復讐を誓い特別なチカラをGET。しかし、この仲間たちもナノテクノロジーを駆使した攻撃的なカラダを持っているため、苦戦しますが…。

現在は4人目の「一都市を丸ごと支配する」過去の仲間(そしてソコのガードマン集団の隊長はかつての親友)とバトル。



★★★総評

バレーボール使い郷田豪

訳のわからない設定というあたりが「ジャガーさん」や「銀魂」などの「なんかとにかく異常な展開で、突っ込みで収拾をつける(なんか異常だ、ということについての説明は少なめ)」的な展開を想起させます。

そして、そういう展開はあまり好きではないので、さほど面白いと思わない感じ。

以下は単なる「個人的嗜好」の話です。

「異常なシーン」に対して突っ込みいれるのは人として当たり前だけど、その状況を作ってるのは作者であって、突っ込み(ギャグ)のために異常な状況を描くのは「マッチポンプ的」すぎて、私が好きな「ちょっと日常とずれた・過剰にした状況(強いて言うと落語的な状況)」によるギャグとはちょっと違う気がして、あまり乗れないのです。
まぁ、いずれにせよ「創作物」は作者の意図があって、大なり小なり「マッチポンプ」なんだけど、そのさじ加減というかな、その辺がちょいと個人的嗜好にあわない。
突っ込みは作中に出ずとも、読者がすればいいと思うので。

これは感覚が古いのかなぁ。

ちいとは「その設定」と「そのギャグ」の関連性(たとえば読者との共感性)はあって欲しいんだよな。


話はズレますが、爆笑問題の田中さんの「意味わかんねーよ」的な「全否定突っ込み」もきらいなんだよな。あれって、「突っ込み」のようでいて、実は「突っ込み放棄」なんじゃないかと。

ある意味「どんなボケに対しても使える魔法の突っ込み」なんだけど、「拾ってない」ように感じるのです。
我々のような「市井の人間でも使えちゃう」という意味で、ある意味素晴らしい発明だと思うけど、「受け答え」という形式が必要なギャグにおいては、相手(ボケ)のネタを、とにかく「打ち返す」ことはできるけど、「ギャグ」のレベル(オカシサ)はわからないまま「とにかく打ち返す」ってだけになって、相手(ボケ)を殺すんじゃないかと。

カイシャでも、「わけわかんねーよ」的な受け答えする人はキライです。そんなことカイシャにあまり期待する人多くないと思うけどw

まぁ、そんなこと気にして生きている人も多くはないと思うので、この辺で。

話を戻すと、バレーボール使いは「現状イマイチ」、ってことで。



なにわ友あれ

は、まぁ、2部から読む人向けの説明みたいな感じなのでスルー



史上最強の弟子 ケンイチ

最近カウントダウンジャパン見た後にアニメ見ちゃうんだよねw
復習の意味も兼ねて眠くなければ見てます。

さて、今回はゲーム絡みの巻頭さんのようですが、話としては相変わらず高レベル(ギャグとバトルの配分というか質も含め、そのあたりが)。

私が格闘好きというのもありますが、先日の「パンクラチオン」のバトルのあたりも面白かったな。戦法もそうですが、岬越寺師匠の説明も面白かった。

時代小説とか見てると「一対多」の戦法が普通に出てるし「水は器に沿う」というか「商品はニーズに沿う」というか、求められているモノに対して流行りは決まるというのはよくわかる。
戦後の格闘技は「リアル」とか「最強は誰か」「正々堂々」というようなキーワード+「人殺しはダメ」という前提に対して進化してるけど、「戦場で死なないようにする」というキーワードであれば、当然「一対多」という方法論もアリだしね。
喧嘩商売ヤンマガもそのへんのギリギリを描いていて面白い)

まぁ、方法論はいいとして、問題は「彼らとケンちゃんたちが戦うことになる」ってことで(多分だけど)、ソレに対して「今回の修行」はどう生きてくるのか、というのも楽しみだなぁ。



ダイモンズ

あまりワクワクしないのです。普通すぎるのかな。


てなことで、この辺で。