ディアスポリス(3)
- 作者: すぎむらしんいち,リチャード・ウー
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/02/23
- メディア: コミック
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3巻目のジレンマのような、それでも「特徴」は維持できているような
心ときめいた「新たな出会い」も「3巻目」くらいになると、微妙に新鮮味が薄れたり(これは読者側の慣れもあるけど)、作品としての「加速度」が出て、最初に味わった「その作品らしさ」が薄く感じることがよくあります。
この3巻でいうと「マスクの人とのバトル色」がちょっと強まって<「異邦警察」が守るべき「裏都民」の生活>というこの作品独自のテーマが薄まったかなぁ、と言う印象がありました。
でも、事件後の「打ち上げパーティ」のところで、その辺がキッチリ語られたり、トータルではきちんと「ディアスポリス」になっているところは「流石だなぁ」と思います。
後半のダーティイエローボーイズについても、「加速度」が出ていつつも「教会」というの存在が出たり、これもまた面白い。あの二人組みのめがね君も造形がいびつでホント怖いし…。
3巻目になっても中だるみなく、バイオレンス色が加速しても「その作品らしくある」このディアスポリスは面白いと思います。
オススメ。