夕焼けの甍

連続で読んできた「口入屋用心棒シリーズ」ですが、私的にはいったん「ココまで」。ココまでしか買ってないし、近所の本屋に続きを置いて無いし…


鈴木氏の作品はキャラ(とその「お馴染みな展開」)が秀逸な作品が多いのですが、この作品では「今までのお馴染み」に加え、謎が解かれることや、気持ちの変化によるキャラの立ち位置の変化による「妙」というのも味あわせてもらいました。
また話もいい感じで区切りがついてよかったです。


このシリーズの感想として「キャラが立っている」ということを強く感じました。で、この作品は「キャラ萌え」的な見方も十分出来るよなと思ったわけですが、そこで気になっているのが「有名な1作を読んだけどさして面白いと思わなかった<ライトノベル>の類」との構造上の差。

構造は「あるレベルをクリアしたオハナシ」に「親しみやすい(というか、認知しやすい、というべきか?・・・属性(キーワード)としての「ツンデレ」とか「特徴的」な)キャラ設定)」と、配置だけ言えば、この作品も「そう言える」気がします。

でも、以前ラノベなるものを読んだ際に面白いと思わなかったのは、登場人物が自分より年下の若年層だったから感情移入できなかったからかなぁ。
登場人物が、同世代あるいは社会人的立場というだけで個人的な面白さは大幅に変わると思っているので、そういう意味では「前に読んだライトノベル」も作品としては秀逸だけど登場人物の年代的とのズレが感情的にアンマッチ(青臭いと感じたとか)なのかなぁ、とも思ったり。

時代小説を立て続けに読みましたが、今後はそのあたりの「ラノベ」に再挑戦してみようかなぁ。


なんだか「オハナシ」を純粋に楽しむ、というよりは比較とか分析とかしたいキモチが大きいような気がして、なんだろうなぁ(苦笑)という気もしますが、まぁおいおい読んでみようと思います。