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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。忙しくてオヤスミしてましたが、とりあえず復活。


週刊少年ジャンプ(21号):ToLOVEる―とらぶる―
週刊ヤングマガジン(21+22号):なにわ友あれ
週刊少年サンデー(21・22号):クロスゲーム
週刊少年チャンピオン(22+23号):フルセット!


ToLOVEる―とらぶる―

押しかけ居候美少女宇宙人系エロコメ。毎回あの手この手で、ヒロイン、主人公が好きな女の子、その他周辺の女の子のエロイシーンが出てきます。
今回は新学期に向けて、美少女殺し屋(流用)を助けたり、ヒロインとの出会った頃を回顧したり、同級生のスカートの中に裸で頭突っ込んだり。



なにわ友あれ

平成初期の大阪を舞台に「環状族」とよばれる走り屋というか、暴走チームをネタにしたお話。第2部ということで「ナニワトモアレ」から改題し、仕切りなおし。
新メンバーと目されるテツヤは、やばいチームに目を付けられてますが…。



クロスゲーム

あだち充氏のいつもの青春野球モノ。主人公男子は、昔事故で亡くなった幼馴染の女子を想いつつ、その妹も(お互いに)気になる様子で・・・、という、切ない設定アリ。

現在は、高2に進級し、幼馴染の妹と微妙な間柄な主人公。そこへ幼馴染姉妹の従兄弟も登場。そしていよいよ「夏の甲子園」地区予選が始まりました。



フルセット!

新連載のバレーボールモノ。主人公は体が弱くてスグ気持ちが悪くなって吐いちゃうみたい。しかし転校した中学は「運動部しかない+部活必須」の中学校。でも、そんな学校には盲点があるようで、まったくバレーボールをしないバレー部があったのですが…。



★★★総評

ToLOVEる―とらぶる―

ひところ、単行本の際に大幅に加筆修正されているというあたりが話題になってましたな(そういう意味では高村薫並かw)。
単純に裸が多くて通勤電車で読みにくいので結局読んでないことが多いのですが、今回しっかり見てみてw「キッチリ1回の中に違うキャラのエロイ絵が4キャラ分配置されている」というすごさを確認しました。

「ただ裸が出る」んじゃなくて、それとなく必然を持たせ(シナリオとして破綻していないという意味で)つつニーズ(あるいは戦略)を達成させているのはすごいなぁ。毎週そうなのかわかりませんが(見てないから)、カウントしてみようかなぁw(誰か既にしてそうだけど)



なにわ友あれ

広義の意味でヤンキーモノといえると思うのですが、個人的には「普通」という感情のこの作品。
理由の一つは、リアルとフクションのバランスが、ちょっと「リアルより」であるための「ケレンミ不足」なのかなぁ。あとは、軸が「車」なのか「喧嘩」なのか「恋愛」なのか「制覇」なのか、「リアル」だから「ぶれる」というか…(実際人は日々あれこれしているので「当たり前の配分」ではあるのだけどね)。
そして、「回顧モノ」的な側面もあるので、当時のことを知る人には「その一つ一つがツボ」になるのかしれませんが、私的にはエリアも時代もずれているのでちょっと…。
ノレナイ理由をあまり書いてもアレなので、この辺で。



クロスゲーム

前年は「1軍vsプレハブ」なんて感じでしたが、ようやく「甲子園」が見えてきた感じ。毎度のことですが、あだち作品は「大きな流れの中での微妙な変化が細かく積み上げられていく」感じなので、なんか「今回はココに感動!」みたいなのはないんですよね。でも、ちょっと「同じ高校・部活」になって、「青葉は試合に出れない」というあたりが、状況を変化させる大きな要因かな。

あと、ストライプブルー@チャンピオンも、最初からこの「女子が試合に出れない」フェーズですが、「三角関係の構築・進展・結論」というあたりで両作を比べてみたら面白いかな。



フルセット!

なんか、ちょっと「設定+線」共に痛々しすぎるのでひいてしまいました。弱者的立場の人が努力で強者側に近づいていくという展開はキライではないですが、この設定+線の組み合わせは「度が過ぎる」ように思いますがいかがでしょうか? ちょいと今後の展開は静観だなぁ。


てなことで、この辺で。