とんぼ剣法―極楽安兵衛剣酔記
- 作者: 鳥羽亮
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 文庫
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チャンバラ巧者、鳥羽亮氏の、ほろ酔い剣士極楽安兵衛の第2弾。
主人公は一般人(浪人で、居酒屋に居候)なのですが、元岡引などの力を借りて捜査&ワルモノ退治。
今回のワルモノは「辻斬り」。
で、ツジギル相手は「大枚を持って歩く豪商」と、なんとなく「現代社会でもありがち」な感じ。
「お家騒動」とか「幕府転覆」といった大きなスペクタクル感はないのですが、「辻斬りのせいで、そのエリアの飲み屋の売り上げがダウン」てのが、これまた「現代社会でも想像できる→歌舞伎町に監視カメラが入って云々、とか通り魔が出てどうの…」って感じで、なんか身近に感じました(決してイイコトではないのだけれども)。
相手のワルモノ剣豪も腕はいいのに、「ワルイコトしたお金で、地方で道場開きたい」なんて、これまた「ちとズレてる」主張で、現代社会の犯罪にありそうな<ワガママな動機>って感じ。
ドキドキワクワクの剣戟がありつつも、なんか「今風な設定」に感じました。
でも、お話はしっかりしているので、安心して読める1作、と言う感じかな。