地獄の釜―父子十手捕物日記

ようやく地元の本屋でもこのシリーズを大きく扱うようになりました。シリーズが平積みになって、ずらりと並んでおりました。なんか感動。


そして、このジャケ!! うどん屋の子か?悪がきの誰かか? とかドキドキ。


さらに、帯には「これぞ軽やか時代小説! 友のべそ、父のしあわせ、俺の恋」と(ひょっとすると、シリーズ共通の帯なのかも)


で、タイトルは「地獄の釜」w


なんかちぐはぐなのですが、オハナシは面白かったです。


例のごとく「友情、恋愛、捕り物」で主要要素は「いつもな感じ」。
しかし、前回「父:丈右衛門」「子:文之介」ともども、「恋愛の選択肢」を、強引とも言える展開でシンプルにしたかいもあり、今回はいつもよりも「恋愛」を基点にモノガタリが動き、お話にいつもと違った感じで「友情」が描かれたり、「シンプルな恋愛」みたいな感じになりました。

第一作から続く「友情」「恋愛」のパターンの新Verが次回あたりから展開されるのかな? 


そして話は戻りますが、帯にあった「軽やか時代小説」、という主張ですが、軽やかと言えば軽やか。

以前も書いたかもしれませんが「マンガ・ドラマ的な記号に置き換えられるような感じでキャラが立っている」と思いますので、普段時代小説を読まない方にも「わかりやすい」「感情移入しやすい」作品です。

機会があれば、1冊読んではいかがか。