ディアスポリス(4)
- 作者: すぎむらしんいち,リチャード・ウー
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/23
- メディア: コミック
- 購入: 1人
- この商品を含むブログ (12件) を見る
うむぅ。なんかイマイチ。
今回、ことさら「ディアスポリスらしさ」を感じませんでした。
3巻の感想で「それでもこの作品らしさはある」的なこと*1を言いましたが、エピソードの冒頭にはそういうニオイはしましたが、後半はなんか普通の嫌な感じのガキが暴れているオハナシで「国籍入り乱れた感じとか裏都庁とか、この作品らしさは関係ない」という印象でした。
でも「悪いヤツのすること」とは読者側の「規範・モラル意識・好悪感」に左右されるものだからいくら国際性を出そうとしても<悪いヤツはどの国も行動パターンは一緒>になるし、しょうがないっちゃしょうがないんだよな。
仮に「相手にデコピンするのが最大の屈辱」という国があったとして、それをこのマンガで「国際性のひとつ」として描いたとしても、「読者である日本人にわかる形」で伝えないと「?」ってなるし。
難しいですな。
とりあえず
「登場キャラが絞られて、歌舞伎町的混沌を描けないロードムービー的展開はナシ」にして、「われわれの日常生活と近い場所(歌舞伎町など)で、われわれの知りえないようなことを軸に、他国籍キャラが入り乱れる状態」が私が面白いと感じるのかもしれませんな。
でも、それはそれでワンパターンになっちゃうのかな。
やはり難しいですな。