合本 真夜中の弥次さん喜多さん

合本 真夜中の弥次さん喜多さん

合本 真夜中の弥次さん喜多さん

今更っちゃぁいまさらなのですが「合本」なんだぁ、と思って久々にしりあがり寿氏の本を買う。


映画も見てないし、断片的の読んだことがあるくらいの基礎知識で読んだのですが、濃いですな。

過去のしりあがり氏の作品群のイメージ(少年マーケッター五郎とか白雪姫男とか流星課長とか)しかなかったので、駄洒落とか、なし崩し的なギャグの印象があり、冒頭こそそんなんでしたが、あれよあれよという間に「その世界観」に巻き込まれました。

テーマとして「夢と現」というか「リアリティ」という単語が出てくるのですが、まさにそんな感じ。

自分が寝て夢見ているときって(自分の夢しか見たことないので他の人がどうかはわかりませんが)、起きてみて考えると「ありえないルール」に縛られていたり「へんてこな状況」なのだけれども、「それを受け入れた上で」あたふたしたり喜んだりしている気がするのですが(皆さんいかがですか?)、そんな感じの作品でした。

また同時に、「そんなへんてこな状況」で、愛というか希望というか、そういったものが語られています。

この作品で感じたことは上記のような「夢(「目標という意味でのポジティブな「夢」ではなく、睡眠中に見るへんてこな方)を見ているような感じ」でした。

もう1回読んでみよう。