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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。資源ゴミの日に雨が連続してマンガ雑誌が溜まってしょうがないよ…。
そして今週は連休ということで、月曜系が今日発売、ということでマンガを買いに行く前にあげときますわ。

週刊少年ジャンプ(41号):アイシールド21
週刊ヤングマガジン(41号):新宿スワン
週刊少年サンデー(41号):ダレン・シャン
週刊少年チャンピオン(42号):ナンバMG5


アイシールド21

高校アメフトモノ。いじめられっこのパシリだったが、実はすげー足が速い主人公をはじめ、何かしらのエキスパートで構成されて戦略が成り立つアメフトの面白さを表現していると思われる作品。単なるスポ根モノにとどまらず、「アメフトってこういうもんだ」という戦略的なお話と「ドラマ」がうまいことつながっている好作。

現在は念願のクリスマスボウル(甲子園みたいなもん)決勝目前。というところで、主要3年メンバーの回想編へ。泥門のボス蛭魔がアメフトにはまった背景は?



新宿スワン

風俗系のお仕事に女子を誘うスカウトモノ。新宿を舞台にピカレスクロマン的作品が展開されてました。

現在は「闇金」絡みのトラブルに巻き込まれ「犯人扱い」になった主人公。ようやくその「からくり」が見えてきて、事件も決着か?



ダレン・シャン

ひょんなことから「半バンパイア」になった少年と、その数奇な日々のオハナシ。奇妙なサーカス団に身を寄せたり、普通に恋愛めいたことをしたり、忙しい少年です。元ネタ(というか原作)が海外ジュブナイルと言うことで、外国臭も漂いいい感じ。

現在はバンパイアの総本山でのおきてを破り、死刑の対象になり総本山を脱走するダレン。しかし、バンパイアの裏切り者+敵襲を察知し、注進すべく総本山へ戻り、無事復帰。敵とのバトルが開始されたところ。



ナンバMG5

県下最強のヤンキーという肩書きを持つ兄+父に持ち、かつ本人も中学最強の肩書きを持っていた主人公が、フツウの高校生活を送るため、ヤンキー⇔フツウの高校生という二重生活を送るギャグ+喧嘩マンガ。

現在は主人公剛の後輩鉄が、剛をしたって「通っているとウソをついている方の高校」へ入学。剛を探すが見つからず…。正直に話をすべく剛は鉄の前へ…。



★★★総評

アイシールド21

タイミングとしては「過去編」を語るに「貯め」も「タイミング」十分だと思います。
作品としてメジャー+巻数も重ねてきたので、過去編も十二分に楽しめそうだし、「決勝前」ということで、クリスマスボウルにかける「願望」というところも改めて確認する意味もあるだろうし。

それに、チビ時代の栗田とヒル魔の絵も「さもありなん」という感じで面白い(だけどムサシは中学時代も、蝶おっさんな感じだなぁw)。

おそらく、アメフトを始める黎明期を描くことで「あいつら3人の友情」と「アメフトのルールのチュートリアル」を描くのかなぁ、と想像しますが、どうなんだろ?
いずれにせよ、友情が描かれることはカタイと思いますので、この過去編を楽しみにしたいと思います。



新宿スワン

上には上がいるのだぁな、という感じの、今回の闇金編の大まかな構成。
でも、話としてはなんか普通だなぁ。驚かないなぁ。そろそろ飽きてきたかも。
「事実は小説よりも奇なり」ということが無きにしも非ずなので、リアル系の話はこういうのがつらいね。あとは人情ネタを盛り込んで「泣かす」とか、そういう「物語としての厚み」が出る感じにしないと飽きそうな予感。



ダレン・シャン

上述の新宿スワンとことなり、こちらは元がジュブナイルということもあり、(おそらく意図的にジェットコースター的展開なスピーディーな展開にしていると思われる部分もあり)ドラマには事欠かない感じですな。
お話、展開はまぁジュブナイルなので「こんなもんか」と思いはしますが、オハナシに漂う空気は、やはり外国臭であり、少年の悩みや葛藤であり、<結末が読めない面白さ>があります。

そして今回のバンパニーズとのバトルで様々なキャラが去り(戦死)、そしてダレンを数奇な運命に導いた蜘蛛ちゃん(マダム)ともお別れ。
一応、このあと裏切り者の裁判?があるようですが、「その後どうすんの?」という感じで先が読めないので、この先も楽しみです。



ナンバMG5

「正体バレ」は恋愛ネタだけでのトラブルかと思ったら、後輩まで出てきちゃって、大変だな。
最悪の流れのひとつは「鉄」も一般人化して剛にまとわりつくとか?

剛にはピンチだと思うが、話としては想定内。ココをどう乗り越えるかが「面白さ」のポイントなんだよな。「姿は変わってもアニキは最強だ!」ということで、口をつぐむとかかなぁ。
静観。


てなことで、地味な感じですが、この辺で。


※今週はサンデー・チャンピオンのいくつかの作品群が良くも悪くも「秀逸」な感じだったので、並みの仕上がりの巻頭さんじゃあ、燃えないのだよな…。