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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。台北に一泊強行軍出張(+観光)。楽しかったけど疲れたな。それにしても偉い人はあんなに体力とバイタリティがあるから偉くなったんだな、と思う。

週刊少年ジャンプ(47号):P2!―let’s Play Pingpong!―
週刊ヤングマガジン(47号):赤灯えれじい
週刊少年サンデー(47号):金剛番長
週刊少年チャンピオン(48号):ギャンブルフィッシュ


P2!―let’s Play Pingpong!―

卓球中学部活モノ。運動に向いていないダメ主人公。でも中学に入って、卓球で開眼。先輩、仲間の心意気に影響を受けつつ進化中。

現在は定番の競合中学との試合中。先輩が中国留学生と対戦。
連載1周年で巻頭さん。



赤灯えれじい

平凡男とヤンキー娘の淡い恋愛モノ。同棲モードから、元彼絡みで、別れた形に。
現在はお互いに「ひきずり」ながら、日常生活中。



金剛番長


ブリザードアクセルライジングインパクトなどの鈴木央氏の新連載。その名のとおり「番長」モノ。
今回は登場回ということで、またバトルはなく、主人公登場の説明回。幼い妹が姉を想って描いた絵をチンピラに破かれたのを見た謎の男は、チンピラが所属するやくざ事務所に殴りこむ。



ギャンブルフィッシュ

超エリート高校に転校してきた主人公。彼の目的は、校内でギャンブルで100円を元手に倍倍ゲームで100億円稼ぐこと。

現在は破竹の勢いの主人公を止めるべく現れた教師:阿鼻谷の門下生からなる「阿鼻谷ゼミ」とのサイコロを使った団体戦。1戦目は惜しくも敗れるが・・・。





★★★総評

P2!

連載初期を振り返ったら、コレ、ハンドボールのアレと同じタイミングでスタートしているのですな。そう考えると、良くぞ生き残った、というところか。

当初は「ダメチン」の努力による熱血モノ、という感じでしたが、お約束の覚醒を経て、高等技術も登場。現在は「バトルテイスト」と+「戦略的戦術的薀蓄」も加わって、いい感じの緊迫感が出ております。

リアル中学生で卓球部というのは結構多い気もしますので、「テニスの王子様」の「超能力対戦化」で空きが出た「リアル部活モノ」のポジションを得たというところでしょうか?

私も現在のノリは嫌いじゃありません。最初はオハナシも単調な感じで嫌いでしたが。
そして今も絵はちょっと「甘い感じ」が好きではないのですが、でももう慣れましたw
そういう意味では「1年連載し続けた」ということが、私の「心変わり」の鍵にもなっていると思うので「継続は力なり」なのかな。


それにしても遊部先輩、顔変わりすぎw



赤灯えれじい

上述のP2!とは逆に「今も昔もリアル路線」で、フィクションを楽しみたい私的には「なし」な作品。
今回も「そうかそうか、そういうことあるよね」とは思うけど、「別に金払って読まんでも」と思うのです。いつものことですが。はい。



金剛番長

そういや台湾で見たトランスフォーマーの「名前」は「変形金剛」でした。
だからなんだと言われると、特にないのですが。

で、さまざまエキセントリックなことをされる鈴木氏がネタとして「番長」を選ぶということで、面白い展開が期待されるのですが、今回の冒頭は「いくらなんでもそんな教師やチンピラはいねえよ」という展開。

ちょっとがっかりしたのですが、組事務所に殴りこんだときの「得物」を見て、心の中で爆笑。

それは確かに聞いたことがないぞ!というモノで、さすが鈴木氏、と感心したしだい。

「過程にボロがあっても、最終的には惹きつける」というところでは男塾などの「荒唐無稽バトル系」の系統に連なるものとして「合格」なのではないかと思いました。(アイシールド21@ジャンプも似た匂いがしますが、スポーツ色も強いのでちょっと「男塾と同じ」とは言いにくいですが)

今後変な番長が山ほど出てくると思うのですが、楽しみに待ちたいと思います。

「それぞれの番長の背景」で魅せるのか、「得意技」で魅せるのか、まだわかりませんが。
ちゅうか、主人公も単なる「怪力」だけだと単調な気もしますが、どうすんだろ?
まぁ、待ちますか。



ギャンブルフィッシュ

すっかり人気者になった「阿鼻谷センセイ」ですが、生徒もかなり独特w

前回はロリっ子でしたが、今回はマッチョで悪者然とした生徒が登場。

ちゅうか、見た目がMISFITSな感じ

Evilive

Evilive

で口がクラウザーさん並に悪い。

でも、阿鼻谷センセイとは深い仲wっぽくて、実は誠実な部分もある模様。回想シーンでも乗馬のカットはココロの中で爆笑しましたよ。


でもこの作品の強みは「アクの強いキャラ」だけでなく、「中学生とは思えない色気・露出」「意外なバトルとトリック」と、要素として面白いものがしっかり詰まっているからだと思います。

色気という点では、もともと「露出の多い衣装」もありましたが、今回はとうとう野球拳ルールで主人公サイドの女子が全裸に(それも阿鼻谷先生が脱がしてるしw)。一方、マジシャン月夜野も、こないだから脱糞シーン(あるいはその予兆)の嗚咽ばかりだしw

正直「主題」であるギャンブルバトルの斬新さが薄まるほどの「演出」なのですが、面白けりゃいいのです。オススメです。

てなことで、この辺で。