アウトオブチャンバラ

タイトル+帯買い。確かにタイトルの通りの短編集でしたが・・・


チャンバラじゃないから、市井の面白い生活を扱う落語のようなオハナシかな?と思ってたけど、落語というよりも銀魂@ジャンプというか、彼岸島ヤンマガというか、乱暴なギャグ。そして文体は火浦功的というか、演劇の台本のような「丁寧ではある」のだけれども「そこまで言わなくても」という感じ。
要するに個人的には「昔は面白いと感じたかもしれないけど、今はダメ」な感じ。
ライトでわかり易い描写で、刺激的でもあり、現代社会になぞらえた部分もあるであろう江戸の描写なんだけど、なんかダメなんだよな。

面白い設定や、ドタバタの展開というのは望むところなのですが、ハナシとして落ちてない感じがしてダメでした。
あと、エログロとかの必然性がわからない。

コントとかマンガとか、イメージを具体化して伝えられる媒体でやったら面白いのかもしれない。
「絵を連想させよう・説明しよう」とする文章が嫌だったのかな?(と自己分析)


でも、この作者さん、高名な方のようだ。

時代物でオチャラけてみただけなのかな? 古本屋で見かけたら他の作品を買ってみようと思います。この作品群に関しては、ちょいと私の口には合いませんでした。