ケロロ@ハッスルの役割

これは総統が美味しそうに食べてて、嫁が買ってきたビターンせんべい。
作っているカイシャがときめきドットコムとはなんというカイシャ名w
で、本文とは関係ありません


思いつくままだらだら書いて、長くなったので、最初に結論を。

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「リアルタイムで選手の声が入るケロロの試合」は、
「現場の試合」でありながら初心者にも展開+状況がうまく伝わる
「解説のあるテレビ的状況」を作り出した初心者にやさしい試合であり、
今後のハッスル拡大に向けて意味のある試合だった、と思う。
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昨日のハッスルマニアでのケロロの試合が楽しかった理由のひとつ「現場」でありながら「レスラー(というかケロロ)」の「言葉」がリアルタイムで聞けたこと。

過去、プロレスにはまった背景には「テレビ観戦」が前提であり、「解説」あったことがあると思います。
技の名前、高揚感の表現、すべて「解説者+アナウンサー」が翻訳しておりました。
古舘伊知郎氏の実況は、子供心に「状況を過剰に伝達」することで「試合のすごさ」を表現していたと思います。
われわれはそれで面白さや技の名前を学び、プロレスが好きになっていきました。


現在、現場で見る試合においては「解説+アナウンサー」は当然無く、試合の詳細は見る人の経験値にゆだねられます。
「○○式○○」やら、オリジナリティのある名称の技を個々の選手・試合毎に把握していくのは至難の業です。
経験値の浅い人は「なんかすげーなー」ということはわかるものの「垂直落下式」と「普通の」の違いはわかりにくいものです。私もシャカイジンになってからは、深夜にボンヤリ試合を見る程度で経験値は浅い状態でした(今となってはほとんど見ない)。
しかし、幸い知人に恵まれ、様々な試合を集中してみる環境を作ってもらい、ちっとは知るようになりましたが、この環境が無ければ、ワイドショー知識での「過去にプロレスを面白いと思っていた人」であり「○○は今こんなことしてんだー」とかボンヤリ思う程度だったでしょう。


で、今回のケロロの試合。

マンガなり小説なりでは必ず「コンディション」やら「思考」やら「必殺技」なりを「リアルタイム」で語ります。つまりマンガなりのバトルではプロレスにおける「解説+アナウンサー」が「セリフ(モノローグ)+地の文」が存在し、「どういう状況であるか」を伝え、「何にドキドキするべきか、感心すべきか」を提示します。
それは「その試合をどう楽しむか」という観点で、一定の方向性を示し、その幅を狭めるものかもしれません。
でも初心者には必要な「ガイダンス」であると思うのです。

たとえば、今でも頭に残っている「プロレスの実況名台詞」に「掟破りの逆さそり」というのがあります。これは、初心者がみたら、「双方が同じ技の応酬をしている」としか見えないですが、このセリフが入ることで「ああ、長州の決め技を、藤波が長州に使うことで「侮辱」であったり「対抗心」だったりがあるんだな」と伝えることが出来ます。
あるいは「ナニガ掟破りなの?」と疑問を発生させることが出来ます。

でも、生観戦においてこういうの今までなかったんだよな。


今回のケロロの試合は「ソレ」を生で「本人の声」として提供しました。
展開そのものは「歯が立たないケロロ」という展開でしたが、どんなことが起きているか、というのは初心者にも良く伝わったと思います。
(カミングアウト論も含めプロレスって「どう」なの?ってあたりをすっ飛ばした展開ではあるんだけどw)

でも、全部の試合がああいう感じだと、緊迫感のある試合というのも減って困るんでw、あくまで手法の一つとして「アリ」ということで。「初心者が現場に来て楽しめる(=わかり易い)試合」は、今後「現場に人を呼ぶ」という意味で、ありなのだと。

そういう観点で振り返ると
「チエ」「海川」の「男VS女」とか、「アイドルがトップロープから飛んだ」とか、HGとボブ・サップとか、マーク・ハントが大谷たちをパンチ一発で沈めるとか(これ、ある意味「ZERO1」を自ら貶める展開だよな、とか思った)、母(インリン様)をやられて怒るボノとか、旦那にピンチに妖精が登場するとか、レーザービターンでカメラスタッフがやられて高いところから落ちるとかwとても初心者にわかり易い展開だったと思うのです。過去のハッスルもそうですな。
その最たるものの1つは「試合者の声を生で流すケロロの試合」だったと思うわけですが。


最近、新日本の試合とか見に行っても「テレビでどう流されているか」は知らんけど、すごく満員という状況をみた回数は多くないです。
多分、これは「玄人」に対して「今までソレでよかった」ことを未だに継続して、初心者を受け入れる状況を作れていないからじゃないかなぁと思います(まぁカイシャで上司に言われていることでもあるのですがw)。

テレビ番組に出したり、イイオトコをチャンピオンにしたりという方法もあるけど、それだけだと厳しくて「プロレスそのものの面白さをきちんと伝える」ということが大事なのではないかなぁと思うわけです。カミングアウトとかその辺の流れも「より多くの人にそのすばらしさを理解してもらうため」に必要なことなのではないかなぁと。(私はプロレスは楽しければいいのだ!、的な観点なので)


なーんて、初心者向けのわかり易さも必要だと思うとともに、いつかは「玄人(ファン)」にしなければいけないと思うので、さじ加減は難しいと思うけど、このように一部の試合をそのようにするのは良いのではないかと思います。全部の試合でみんながしゃべってたらうざいしねw


で、テレビでどう流されるのか、気になるので、ハッスルのテレビを見たこと無いけど、見てみようと思います。あのケロロトークに解説はどうかぶるのか?


ああ、あとはまとまりませんがだらだらと

あと思ったのは「後楽園ホール」だと、狭いということもあって、けっこう「選手と観客の意思疎通」というところも出来ているけど、アリーナだと難しいよな

あと、キンちゃんたちの客席とのコミュニケーションというのも「意思疎通」だし、初心者でも「ああすればいいんだ」ってわかり易いよな。黒田の挨拶も「(いわゆる)プロレスラーらしくない」という意味でわかり易い。
冬のソナタもわかり易かったけどw


今後は初心者をどう絡めるか、が今後の格闘技の命題なのだろうなぁ。
娯楽が増えすぎて、テレビは見るけど会場には行かない、って初心者はもう発生しそうにないしなぁ・・・。興味が無ければテレビも見ないし・・・。(だからワイドショー的なアプローチもしているんだと思うけど)
まぁ当たり前の話なのですが、ケロロの試合はとても象徴的な事柄だったので書いてみました。