今日の新日ドームの感想 改めて

新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM II」
1月4日(金)東京ドーム

プロレス/格闘技 カクトウログさんらとの新年会を終え、帰宅。ということで熱が冷めないうちに感想を


[1]稔&ミラノコレクションA.T.&プリンス・デヴィット vs クリスチャン・ケイジ&AJスタイルズ&ピーティー・ウィリアムス

それぞれが正直区別が付かなくて・・・(キッチリ視認できるの稔とATくらい・・・)、でも必死にモニターを追って見た感じだと新日勢も敵さんもなかなかイイ動き。
しかしながら、10試合という長丁場のためか、けっこうあっさり決着。

ジュニアの試合は毎年のドームにおいて「残念な感じのヘビー」に対する「なかなかがんばったジュニア」という印象が強いのですが、この試合は短かったなぁ、という印象。
蛇足ながら、やっぱCTU的な動き(反体制という意思や、一体感)があるともっと盛り上がるんだけどな、と今更ながら思う。



▼IWGP Jr.ヘビー級選手権試合
[2][王者]井上亘 vs [挑戦者]クリストファー・ダニエルズ

中途半端なファン的には「亘がいつの間に?」と思いつつも「田口よりはいいかも」と思うJrチャンピオンである井上亘。実際女性からの歓声・声援も田口のときより多い気がする(ちゅうかチャンピオンになる以前から多かったか)。

で、試合はというと、先ほどのくんずほぐれつの団体戦ではなく、キッチリ試合を見れて気持ち的にはスッキリした感じで観戦(試合時間的には変わらんかったけど)。

相手のクリストファーもなかなかの動き。こりゃ面白いぞと観戦しておりましたが、こちらも思いのほか早めに終了。残念。



[3]中西学 vs アビス

すいません、トイレ&タバコタイムでした。来て早々にビールを2杯いただいていたもので・・・。で、ドームも喫煙ルームというのが出来て、愛煙家は固まってモニターを凝視しておりましたよ。前は喫煙所を中心に廊下中に散らばってそれぞれ複数のモニターをみていた記憶がありますが、嫌煙家も多いご時世ですし、やむなきことか。

それはさておき、東西モンスター対決と銘打っての展開でしたが、アビスの画鋲?は傍目には碁石をうっかりばら撒いたようにも見えて「???」ってな感じでしたが、カクトウログさんの目はキッチリ「アビスの顔に画鋲が張り付いてた」と精緻な視点。見習わねば・・・。
で、事前予告+フィニッシュの「大☆中西ジャーマン」、ちょいとお粗末杉やしないか?w
「大」と「☆」の意味が薄いぞ・・・



[4]飯塚高史金本浩二&タイガー・マスク&田口隆祐 vs 田中将斗高岩竜一吉江豊竹村豪氏

なんか、正月ドームの名物になりそうな「多人数でグダグダ」(既になってる?w)って感じの好例ともいえそうな試合でした。
勝手に期待していた田中はイマイチ。結局印象に残っているのは金本兄貴のいつもの顔面ウォッシュと久々に見た吉江のダイビング・ボディプレス(最後の決め技)。
わかり易さは大事だけど、ワクワク感も欲しいのだよな。



▼ハードコアマッチ
[5]真壁刀義矢野通 vs ブラザー・レイ&ブラザー・ディーボン(チーム3D)

最近気になるこの二人と、チーム3D(ハッスルで見たときに面白かった)ということで期待しましたが、当然マーク・ハントやミルコ並みのサプライズは無く(こんなこと言ったらプロレスファンに怒られるかもしれないけど)、普通な感じ。

マンガではよく「強さのインフレ」なんてことが言われますが、プロレスも、一人の人が複数の(趣旨が違う)団体の試合を見るようになって「こう感じてしまう現状」を思うに、やりにくいんだろうな・・・。

でも、椅子とハシゴで「ハードコア」といわれても・・・、と思わないでもない。真壁ももっと鎖を使ったら面白かったのに、と個人的には思います。



[6]藤波辰爾長州力蝶野正洋獣神サンダー・ライガー&AKIRA vs 邪道&外道&TARU&近藤修司&“brother”YASSHI

YASSHIが冒頭様々煽るも、レジェンドの登場感にはかなわない感じ。
やっぱ豪華ですよ。曲に反応しちゃうもん。ココロが。

で、試合はというと、冒頭リキラリアットが藤波に誤爆するも、スルーな感じで試合は進みます。

で、案の定「ねらいはAKIRA」ってなことで、集中攻撃されますが、花道奥で蝶野VSTARUが展開されるとAKIRAは視界の外でかわいそうな気もしました。

ライガーも飛んで、AKIRAも飛んで、藤波のドラスクも出て、長州のさそり固めも出て、みんな技を出し合って、豪華な試合でしたよ。



[7]グレート・ムタ vs 後藤洋央紀

年末から大活躍のムタですが、これに後藤がどうからむ?と思いましたが、煽りVを見てても後藤は及び腰な感じ。

で、試合はというと、普通な感じ。入場のところで後藤が仕掛けるのはムタに対する先制攻撃+スーパーヒールにはヒールで、ということだったんだと思うけど、ムタの曲が流れっぱなしで、なんかグダグダ感は否めない。

で、早々に毒きりを浴びますが、客もムタにココロを持っていかれてるんで、やられ損な印象。イマイチそこで踏ん張れなかったのかな・・・。
で、最後はムーンサルトでムタ、と「何年何ヶ月ぶり」というわりには普通の試合でした。残念。



▼IWGPタッグ選手権試合
[8][王者組]ジャイアント・バーナード&トラヴィス・トムコ vs [挑戦者組]リック・スタイナー&スコット・スタイナー

久々に見たなぁ、スタイナー兄弟、とは思いましたが、ジャイアント・バーナードにはかなわんだろ、と思ってましたが案の定でした。



▼IWGP 3rdベルト争奪試合
[9=セミ永田裕志 vs カート・アングル

カクトウログさんは「なぜか、カート・アングルは日本人が好きな試合の展開を知っている+実行できる」と褒めておりましたが、確かにそうだな、と思ういい試合でした。
永田さんも早々に白目をむきますが、カート・アングルもそれに負けないくらい互いに投げ、関節技を決め、リピートリピートな「ストロングスタイル」な試合でした。
面白かったな。

でも、最後の「永田さんが蹴りを決めようとして足の関節取られる」ってのも、ずいぶん見てきたので、ちょっと「ああ、またか・・・」って感じでがっかり。

でもいい試合でしたよ。さて、ベルトはどうなるのかな?


▼IWGPヘビー級選手権試合
[10=メイン][王者]棚橋弘至 vs [挑戦者]中邑真輔

今回は中邑ががんばりました。
でも、そう思わせる展開を創ったのは棚橋でもあるので、今思うに、双方がんばったというところか(試合を見ている間は「棚橋の展開はツマラン!」と思ってたけど、新年会+反省会の場で、I氏の説を聞いて「ああ、そうか」とも思いました)。

それにしても中邑は2,3年前のしょぼい(と私が感じた)試合から、かなり魅せるようになったな、と思いました。好きになりつつありますよ。やっぱ体大きくして正解ですよ。

このあと、カート・アングルとどう絡んでくれるのか、楽しみです。

例年のドーム興行でのがっかり感に比べると、今回は「終わりよければ、すべて良し」という部分が無きにしも非ずですが、面白かったと言えると思います。


てなことで、この辺で。