21エモン

ナイトキャップ的に家にあるマンガをボンヤリ読むのですが、改めて面白いなぁと思ったのがコレ。


いわずもがなで藤子・F・不二雄氏は、私が「SFっちゃあなんじゃ?」ということを認識する前に基礎学習を施してくれた偉大なる方ですが、この21エモンは特に好きなのですよ。
改めて読んでみて面白いなぁと思いました。

特にキャラの絡みが秀逸。
「古臭い父:20エモン」「現代っ子である主人公:21エモン」「(初期は)週に1回しかしゃべれないテレポーテーション能力を持った宇宙生物:モンガー」「自己中なロボット:ゴンベエ」「常識的なその他のキャラ」「特殊な事情を持つお客さん:宇宙人」というとこころで、役割が明確な上で落語的というか、ボケツッコミが十二分に発揮されて展開されているのです。

そして同時に、設定が「未来」で、主人公の与えられた情況が<ビジネス(家業の手伝い)と、個人の夢(宇宙船のパイロットになる)のハザマ>というのが、単に小学生の日常を軸にした作品群よりもSF的アプローチにおいても、いろんなことが出来てF先生も楽しかったのではないかな?と個人的には思います。

そして当然未来ものですので、ロケットや便利な日常生活描写など、様々ありますが、それも「結局ニンゲンて状況が進化してもやることや考えることは同じなのだな」とか思ったりするボケた展開。

面白いなぁ。落語の本もまた読んでみようかな。