百忍斬り - 巻頭さん２

黙して語らず超凄腕剣士黙兵衛の第二部第二作目。もとから群像劇的なスタイルでしたが、二部に入り、登場キャラが増え、その傾向がもっと顕著になりましたな。

本名は明らかになったけど、特にソレによる展開はない黙兵衛に比べ、後半から登場した元岡っ引の京太の調査と、まだまだ成長を続ける伊之助の活躍、そして恋に落ちたｗ外記が目立つ今回でした。
京太、がんばれ！　伊之助も強くなれ！　そして外記！なにゆえエロモード全開なんだｗ

それにしても伊賀の皆さんご愁傷様です（状況はタイトルから推して知るべし）。

この作品は「複数のキャラの視点」で紡がれる形なので、主人公たちの敵である伊賀の大将の気持ちも当然描かれます。
しかし、この大将、かわいそうなことこの上ない。

ココロ社の言うところ*1の「R的性癖（SやらMに類するもの）」

Ｒ.乱暴者が成敗されて死ぬ間際に、実は悲しい生い立ちを背負っていたことを告白するシーンを見ることでしかオーガズムに達することができない、というおかしくも哀しい性癖です。

を持つ私として切ないです。はい。*2

黙兵衛の怒りももっともだけど、100人以上（実際はもちっと少ないが）殲滅しちゃう精神的強さ（？）もやはり、剣豪の条件なのかなぁ

今回はせつなさあふれる展開でした。

今後はいよいよ「初美の父親の過去が判明？」とか「黙兵衛と外記が邂逅？」とか思うけど、2部になって結構スグだし、一部くらいの長さでケリはつくと想定すると、なかなかあえないのかな？それとも新キャラが登場するのかな？博造の部下とかが急浮上しそうな気もするし･･･

楽しみに待とうと思います。

*2:それにしてもR-taroの「R」と奇妙な一致。ココロンに性癖ばれたか？w