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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。今年ももう「1/24」ほどが終了したということか。早いなぁ。

週刊少年ジャンプ:お休み
週刊ヤングマガジン:お休み
週刊少年サンデー(7号):ダレン・シャン
週刊少年チャンピオン(7号):クローバー


ダレン・シャン

ひょんなことから「半バンパイア」になった少年と、その数奇な日々のオハナシ。奇妙なサーカス団に身を寄せたり、普通に恋愛めいたことをしたり、敵とのバトルで功績を残して「バンパイア元帥」になったりと、忙しい少年です。元ネタ(というか原作)が海外ジュブナイルと言うことで、外国臭も漂いいい感じ。

現在は、仇敵の首魁である「バンパニーズ大王」を追って旅に出ますが、滞在先で何者かの策略で「学校に通う」ことに!



クローバー

今風ヤンキーマンガ。天涯孤独の身となり、遺産である大金を持って以前住んでいた町に帰ってきたハヤト。以前住んでいたときの親友二人と高校生活を送ります。

現在は、暇をもてあました主人公がやたら強いやつがいるという噂の商店街に向かいます。



★★★総評

ダレン・シャン

見かけは中学生ですが「バンパイア化」で成長が遅くなっているダレン(本当だったら20代後半くらいなのかな?)が再び「学校に通う」というのはなかなか厳しいようです。

ジェネレーションギャップはもとより、「バンパイア元帥」という「執行的シゴト」をしてきていたのが「ただの転校生」になったり、力の強いバンパイアなので教室のものを壊したり、大変そうw
作中でもいじめっ子の「ドブネズミみたいにくさい」的なことを言われて、素直に服のニオイをかいだり、「泣きそう」と弱気になっております。

でも、自分もそうなったらやっぱ凹みそう。今更「稚拙ないじめ」とかその手のことにかかわるのはいやだもんなぁ。無視してやり過ごす精神的耐久力は今の自分にあると思うけど、「学校生活をみんなと楽しむ」という点ではその方法では実現できないし・・・。
まぁ、ダレンはバンパイアで身体能力がすごいことになっているのでフィジカルなことについてはダメージがほとんどないと思うけど。

なーんてマイナスなことばかりと思ってたら、昔のガールフレンドが教師として登場!(でも、これはこれでマイナスがことがあるとは思うけど)
まさか「女教師×生徒」でエッチして逮捕騒ぎになったりしてw

それはさておき、今後、このシリーズはこの手の展開が多そうだけど、面白そう!
先週の巻頭さんに出てきた「ナンバMG5@チャンピオン」に近い「正体がばれないように生活をする」というネタは<平和的なスリリング感>があり、好きなのだよな。

今後も楽しみにします。



クローバー

クローバーはヤンキーマンガで言うとナニになりたいのか?というのがイマイチわからんかったのですが、クローバーはクローバーでいいのでは、と思っている昨今。

さて、前回のシリーズでは「学校間抗争」という他の作品でも見受けられるわかり易い展開でしたが、今回は「商店街のために働く」というクローバーならではの展開。


チームなりガッコウなりのOB・官憲関係者として社会人も登場するヤンキーマンガはありますが、こういう形で「市井のそうとう強いおっさん」が登場するというのは珍しいような。「働く人」が登場するという点では「キューピー@高橋ヒロシ氏」でもありましたが、それなりに「関係者」だったしな。
しかし、いちリーマンとして「働く人」が出てくると、ちょっと気になったりするので、面白い展開だと思います。


仮に時代小説に置き換えてみると(無理があるけどw)クローバーって今のところ特殊な道を歩んでいる気がするのですよ。


たとえば・・・

・群雄割拠型ヤンキーマンガは「戦国大名が登場するタイプの小説」系(ストレートに三国志でもいいけど)。

例:クローズ、ワースト、中盤以降のバッドボーイズとか。R16も「個人を軸にした群雄割拠」と言えるような


・成り上がり型ヤンキーマンガは「実在した人の剣豪小説」

例:初期バッドボーイズ、カメレオン、特攻の拓とか。金剛番長も強いことは強いけど、シナリオ的に今の段階だとココに入るかな?


・最初から最強の主人公を配置したヤンキーマンガは「捕物系(あるいは、実在しない人の剣豪小説)」

例:荒くれKNIGHT、グレアー?ろくでなしBLUESエリートヤンキー三郎?BOY?


・・・って、分類するつもりで始めたけど、やっぱ、様々要素があって難しいな。
あとヤンキーマンガって何だ?という区分も難しいなぁと思ったけど、とりあえず「不良が出てくればヤンキーマンガってことではない」と思ってます。


横道にそれましたが


で、結論として言いたいのは、このクローバーは「市井の人の日常をちょっと乱暴ごとも織り交ぜて描く人情モノ」のような気がしているのです。上記の「捕物系」敵分類に近いけど、ヤンキーモノにしては横道にそれすぎたり(釣りにはまる)とかw

そういう意味では同じく時代小説の中でも特殊(面白いの意)に感じている親子十手捕物日記@鈴木英治氏にも近いような(捕物もありつつ、人情話が多いところとか)。

そして、コレを再度ヤンキーマンガで考えると、後半のBE-BOP-HIGHSCHOOLなのではないかと!
落語ライクな会話を交わしつつ、毒も喧嘩もありつつホンワカ日常の様子を展開される様は個人的に大好きなので、クローバーはこっちの方向に行かないかなぁと思っておりますが、掲載誌が掲載誌ですのでマジメに喧嘩しないと怒られるんだろうなぁw


それにしてもイチゴさん、どっかのイチゴさんより「豪快」「最強」でかっこいいぞw 今後どのような展開になるのか「このシリーズ単体」でも「クローバー全体の方向性」としても楽しみです。


蛇足:最初「クローバー」って、主人公と友達二人と、バイク屋の4人でなんかするからクローバー?とか思ってたけど、最近モヒカンと金髪の二人組みも混じってきて、タイトルの意味がなおさらわからなくなってきています。

ヤフーの辞書で調べてみたら、植物のクローバーのほかに、以下のような意味がある模様。

in (the) clover 裕福[ぜいたく]に.
like pigs in clover *1最高に幸せな.

そこまで考えたタイトルなのかわからんけど、気になったので調べてみました。


てなことで、このへんで。

*1: