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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。年度末ということもあり、様々アレな感じです。はい。

週刊少年ジャンプ(08号):アイシールド21
週刊ヤングマガジン(08号):センゴク 天正
週刊少年サンデー(8号):クナイ伝
週刊少年チャンピオン(8号):聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話


アイシールド21

高校アメフトモノ。いじめられっこのパシリだったが、実はすげー足が速い主人公をはじめ、何かしらのエキスパートで構成されて戦略が成り立つアメフトの面白さを表現していると思われる作品。単なるスポ根モノにとどまらず、「アメフトってこういうもんだ」という戦略的なお話と「ドラマ」がうまいことつながっている好作。

現在は念願のクリスマスボウル(甲子園みたいなもん)決勝戦中。泥門のボス蛭魔が腕を壊しいったん退場しますが試合に復帰。しかしその腕、使える?使えない?



センゴク 天正

秀吉に仕えた実在の武将「仙石権兵衛秀久」の戦国時代の戦争×青春絵巻。

現在は、昇格してその名のとおり「千石」を拝領するくらいの武将になりました。で、信長配下の秀吉の下で働いており、信長の下へ新型の鉄砲を届けますが・・・



クナイ伝

昨年後半にスタートした「忍者+バンパイア」モノ。少年忍者のクナイは、忍びを狩る忍びの夜宴一族の継承者。意思を持ち、忍びの能力を吸い取る刀「邪紅」とともに忍者狩りをします。

現在は邪紅の兄弟刀ともいうべき「清白」が登場。「邪紅」の忍びの能力を吸い取る刀とは逆に、一般人を忍びにしてしまう能力を持っています。



聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話

古の伝説的格闘マンガの最新作。前作の主人公星矢から時代を遡ったオハナシ。

今回は主人公の幼馴染でありながら、実は冥王ハーデスの生まれ変わりだったアローンたちとのバトルを描きます。




★★★総評


アイシールド21

ヒルマの欠場で、改めて「チームの団結力」と「セナの覚悟」を描いた後の「ヒルマ(ただし負傷中)の復帰」と、盛り上がりに事欠かない展開。やっぱオハナシが上手だなぁと思うこの作品。

でも、ちょっと「王城」や「神龍寺」との試合に比べ、「熱」を感じられない、と思ってしまうのは、相手校メンバーへの思い入れ(というか情報?)が少ないからか? 「ドカベン」の「弁慶高校」のような「唐突感」があるのかなぁ、と思いました。

それとも重なるかもしれませんが、対王城、対神龍寺の場合は「双方の圧倒的な力の差」を把握した上で、それでも「アメフト的にどう攻め、どう勝つか」というところが燃えるポイントだったのですが、今回の白秋は「栗田の覚醒」「ヒルマの故障」というネタはあるものの、「あの技を止められた」とか「ヒルマを壊された」とか、「泥門の得意を封じられる」というパターンが多いように感じます。

それはそれで「ピンチ」なんだけど、この作品の醍醐味である「個々の特性を生かして戦略的に勝つアメフト的面白さ」が薄い気がします。そうはいっても、やっていることはアメフト以外の何者でもないんだけどね。スポーツモノで散見される「主人公が強者になったらたまに出てくる故障シナリオ」って感じでしょうか?

しかしながら、アイシールド21が面白いマンガであるということは、先の「オハナシ上手」ということもあり、ゆらぎません。面白いです。この先も楽しみにしておりますよ。



センゴク 天正

無印センゴクの際に感じたことが「信長はすげー」って言ってても作中でソレが描かれることが少なくて、説明不十分では?と思っていたのですが、今回のエピソードではその辺りが補完されてちょっとスッキリ。
「最新型の鉄砲」を渡したとたん説明を求められ、説明がうまく出来なかったら銃を地面に投げ出して足で泥をかけて「はっ!!怒ってる!?」と思ったら、実戦での耐久性を見ていた、という見せ方もなかなか。
カイシャで似たようなことされたら、俺泣いちゃうよw

センゴクは「ちょいと下の視点からの戦国モノ」というところと「主人公の成長モノ」という2つの観点がありますが、今回の信長との絡みは、その両方が描かれていたいいオハナシだと思いました。
この先どうなるのかなぁ? 時代が時代だけに「いいキャラ」がそろっていて、主人公センゴクが描かれないことも多いこの作品ですが、ぜひセンゴク視点でオハナシを進めてほしいものです。



クナイ伝

「邪紅」に対する「清白」の登場がなんとなく早く感じておりますが(もっとクナイと邪紅のバディネタを重ねて技を増やしたりしてからの方がいいのでは?)、いかがでしょうか。

今後犬夜叉殺生丸とか、コナンとキッド(あるいは服部)とか、「ライバル」かつ「たまに登場してお話を盛り上げる」という位置づけにする感じなのかな?

まぁ、設定の「吸血鬼+忍者」という辺りが生かしきれていない気もしないでもないので「清白」を登場させることで「作中で<モンスター+忍者>のハイブリッドな敵を作れる状況」ができたわけだし、例のバンパイアハンターのお嬢さんを絡めるというのはありかと思うので、とりあえず静観。



聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話

これまで、過去に散々見たテンプレ的車田的展開をこの時代に見せられているという感じがぬぐえなかったんですが、今回のオハナシは面白かった!! 車田先生の豪放磊落さは前から感じておりましたが、すごいことになっていますw
いろいろいろいろ突っ込みどころは満載です。どこがどう、というのはご自身で読まれた方が良いでしょう。面白い!!!読み直しても面白いw

この先どんな方向に行くのか、楽しみです!!


てなことで、このへんで。