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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。暖かい週末はいいですな。

週刊少年ジャンプ(11号):銀魂
週刊ヤングマガジン(11号):喧嘩商売
週刊少年サンデー(11号):結界師
週刊少年チャンピオン(11号):元祖! 浦安鉄筋家族

今回は漢字のタイトルばかりだ。


銀魂

幕末に来たのが外国人ではなく異星人だった、という感じの幕末パラレルギャグもの。ギャグとチャンバラと変な生き物とか新撰組的な幕末風キャラが出てきます。最近「幕末」とか関係なくチャンバラSF風ギャグ。ネタの卑近さと下品さを売りに人気確立。

だいたい毎回読みきりギャグ形式か、ちょいシリアスめな感じのが交互に来る感じ。現在はみんなで温泉に来たけど「ドキッ!! スタンドだらけの温泉宿」というか幽霊による幽霊のための幽霊の温泉宿でした。有名な戦国武将も含む幽霊の呪縛から逃れることができるのか? 今回は連載4周年で巻頭さん。



喧嘩商売

通常の格闘技のスキルに加え、「とにかく勝つため」のアイデア、実行力を持つ主人公の喧嘩バトルもの。「幕張」や「代表人 平成義民伝説」の木多康昭氏の「青年誌」での作品ということもあり下品で過激なギャグも混ざってます。

現在は、屈辱的な敗北を喫した工藤への復讐を胸に、肉体改造と伝説の秘密の技「煉獄」を含む新技を会得した十兵衛ちゃん。プロレスの舞台に乱入して腕試し!



結界師

「結界術」を駆使して「妖」を退治するバトルモノ。主人公たちはその「技」を駆使して聖地を妖の手から守ったりしてます。現地で働く主人公達と、主人公の兄が所属する「中央で統括する組織」もあるようで、ソコの政争的な動きも主人公達に影響し、オハナシの世界観も広がっています。

2週連続の巻頭さんですな。現在は主人公の守る土地「烏森」で暴れまくった後に退治された土地神の神祐地に、供養に来ましたが・・・。



元祖! 浦安鉄筋家族

千葉県浦安市に住む大沢木家と、その周辺の人たちのドタバタギャグ。

今回は、大食い女王ノムさんのオハナシ。連載15周年ということで巻頭さん。



★★★総評



銀魂

今回の幽霊のオハナシは、「成仏という退治方法」と「時代物のエッセンスを取り入れている今作の設定」がうまいことマッチしたなぁと思いました。

いつもは中途半端にも思える世界観・設定を生かしてんだか生かしてないんだか、って風に感じてしまうのですが、今回のはすごく面白かったです。



喧嘩商売

当然のように寄り道しまくりながらも、ようやく「完全体?で殴りこみ」のフェーズまで来ましたよ。
工藤のことなんかすっかり忘れてましたが、十兵衛ちゃんの「強くなりたい理由」は打倒工藤なのでしたな。

そして早速プロレスのリングに上がりますが、昔の十兵衛を知る高野を登場させることで、イイ感じで「成長した十兵衛ちゃん」を説明できそうな予感。
また、白戸三平的「地の文」アリのバトルは手垢の付いた表現方法だとか思いつつも、ワクワクしてしまいます。(だから「手垢のついた表現方法」というよりは「王道の表現方法」というべきなのかもな)

でも、公衆の面前で覚えた技を使っちゃうのかな?
煉獄とかはさすがにまずいと思うんだけど、どうなんだろ。

当面「萌のハナシ」は抜きにして「このバトル」について連続で描いてほしいな。



結界師

今作の主人公は「正統継承者としての隠された?実力」と「ティーンネイジャーらしい不安定さ」がキャラ設定にありますが、第三者である時音のばあちゃんが言うと改めてその良さ悪さが際立つ感じで、その辺の見せ方は上手だなぁと思うのでした。

そして、ばあちゃんの言うことを素直に聞きそうと思いきや、早速結界術をつかっちゃってw(でも、そうしないとハナシが進まないしな・・・)

謎が多めのこの作品ですが、相変わらず謎が多くて面白いです。
というか、説明するところとしないところのバランスがよいように感じるのですがみなさんいかが?

こういう「思わせぶりな隠し方」って、「単なるハッタリ」なのか「計算どおり」なのか読んでてわからんのですが「エヴァ」以降、必要以上にかんぐるようになってしまいましたw

鋼の錬金術師」とかは「もうオハナシの結末は決まってる」なんていう話を聞いたことがあるから「計算どおり」であり、「ソレゆえの<元のシナリオ>をひねったりなんだりして面白い展開を創ることができる」のだと思いますが、この結界師はどうなんだろうか?と考えてしまう。ハガレンに比べると「GOAL」ってもんがないように感じるしなぁ。最終回もイメージできないし・・・。

まぁいいや、面白いから。



元祖! 浦安鉄筋家族


最近出番が多い気がするノムさん。冒頭のネタは絶品でした。その自信の表れか、コマが大きくてスッキリ見やすい感じ。でも、本編+オチはちょいと想定内な感じでしたが。
というか横にある阿鼻谷VS五木島のギャンブルフィッシュの扉に目が行ってしまったw


てなことで、この辺で。