ワセダ三畳青春記

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

最近お気に入りの高野秀行氏の、自伝的なオハナシ。


学生時代から11年間住み続けたぼろアパート(失礼)の日常を描きます。
が、貧乏というか清貧というか、そういうのが根底にあるものなので、「日常」だけど、読者からしたら「非日常」w

ふと学生時代に野宿して日本のあちこちフラフラしていた時期を彷彿とさせます。

特に「貧乏学生は金がなくてカップ麺ばっかり喰ってる、というのは実は金持ち。米がもっとも安価なので、米を食うべき!」的なハナシはナットク。
私も野宿してるとき作中に登場する「スジャータレトルトカレー@100円+米」とか食べてたし。
あと野宿で移動しているときの主食は食パンでした。120円とかで3食食えたし、火もいらないし。
スジャータのカレーと合わせて喰えば「カップラーメン」よりも、きちんとしている感じもするしw

あとマルタイの棒ラーメンも一食一把だと安価。ふえるワカメとたまねぎ*1を加えると、きちんとしている風なのだよな。でもなべのママMy箸で喰っててきちんともくそもない感じでしたがw


まぁ、そんなことはどうでもいいのですが、でも、内容はそんな「テイスト」です。

それに高野氏(とその周辺)の独特な価値観による日常とか、いろいろ面白いです。



最近高野氏の作品を立て続けに読んでいますが、「文章が行動・思考があけすけな感じ」ということもあり、なんだか旧来の友人のような感覚になりつつあるw

そういう「テイスト」が好きな方にはオススメ。

*1:保存が利いてパッキングしやすいし、最初から割れているのでナイフで簡単に加工、というかラーメンにぶち込める状態になる