闇の目
- 作者: 鈴木英治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/16
- メディア: 文庫
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今回の鈴木英治氏の作品もソレに近い感じ。
これまで、中公、幻冬舎、徳間やら、正直「メジャー」ではないところのカイシャが多く、それゆえ近所の本屋で見つけにくくて、むしろ近所の古本屋の方で見ることの多かった鈴木氏ですが、いよいよ講談社文庫デビュー。
しかしながら、オハナシの演出やキャラ造形のバランスは個人的には、満点ではない感じ。
今までの集大成という意味では「とてもバラエティに富んでいる」ともいえますが、正直奇をてらった作風を鈴木氏には求めておらず、安定した「ファミリードラマ」というか「ココロのやり取り」みたいなものを期待しているのですが、それもないでもないけど、ちょっと「いきってる」感じがないでもない。
うむむ、難しいね。
でも、今までも「うむむ?」と思った作品がないでもないので、メジャー云々じゃなくて、単なる「そのときの結果」とも言えますが。
そして、氏の日記がこのリリースのタイミングから更新されていないのも気になります。
その昔、オーケンこと大槻ケンヂ氏が筋肉少女帯在籍時に「コアなファン捨てても欲しいタイアップ」という名言を残しましたが、そういうことも当然職業として選択することもありですし、逆にそんなこと考えず「これがおれの100%!」ということで出したかもしれないし、作者のスタンスは読者がやいやい言うことじゃないし、ただただ感想を述べるのみなのですが、どうなんでしょうか。
いつも思うことですが、さじ加減て難しいですな。