蝶々の玄次

蝶々の玄次―極楽安兵衛剣酔記 (徳間文庫)

蝶々の玄次―極楽安兵衛剣酔記 (徳間文庫)

最近ご無沙汰していた鳥羽亮氏の「極楽安兵衛剣酔記」の新作。


タイトルにある玄次が大活躍するのかな?スピンオフみたいなノリ?と思ってましたが、やっぱ剣の腕はとんぼの旦那にはかなわぬようで、それなりに軸でしたが、やっぱ安兵衛がケリをつけました。

この極楽安兵衛シリーズの面白いところは捕物テイストなのに主人公が単なる浪人なとこ。

モノガタリにはある程度「不自由」があった方が面白いのです。

オーシャンズ11とか12とかも、面白いのは「スペシャリストが集まって計画通り進めば楽勝なのにトラブルがあり・・・」ってとこだしね。

閑話休題

今回も安兵衛は単なる浪人なので、不自由です。さらに兄から金をもらって内々の目付けのシゴトもお手伝い。


私よりかなり年下なのにがんばってます。
でも、呑み助なんだよな。その辺りが後輩に欲しい感じ。


そんなこんなで「不自由」ながらもしっかり犯人を捕らえるのはお約束だからしょうがないんだけど、やっぱ立場が浪人で居候なんて自堕落な設定が親近感を持たせます。


剣戟は少ないけど、面白いです。オススメ。