空の境界

空の境界(上) (講談社文庫)

空の境界(上) (講談社文庫)

空の境界(中) (講談社文庫)

空の境界(中) (講談社文庫)

空の境界(下) (講談社文庫)

空の境界(下) (講談社文庫)

その存在をCONTINUE*1で知ってからずいぶんたちましたが、ようやく入手+読了。


作者の奈須きのこ氏のインタビューを読んだ後に興味を持ち、その中で語られた「構成要素=菊地秀行氏の伝奇テイスト+綾辻行人氏らの新本格テイスト」の後者をよく知らないので、まずは「新本格」を読んでみたり、面白かったので、その辺りを続けて読んでみたりしながらの「楽しい寄り道」の後に、ようやく今作にアプローチとなりました。

で、感想はと言うと、作品を読んだ後ももう1回インタビューを読んで、おおむね「そうかそうか」と、自分が感じたことと、帯やCONTINUEの記事はおおむね一致。もう、そのまんまなのですが「伝奇+新本格」だな、とw


バトルシーンでは確かに菊地氏的な「絵画的(あるいは言葉として美しいけど、実は何が起きているか捕らえにくいw)」なシーンが展開されたり、モノローグ的な展開や建物のトリックでは「新本格」っぽい(と偉そうにいえるほど読んでないけど)と言う感じで、本当に「いやぁ、おっしゃるとおり」な感じ。

でも「伝奇+新本格」という売り文句に惹かれて読んで、読後にこういう「看板に偽りナシ!」って感想をもてるのだから、ある意味レベルは高いのだと思いますよ。


オハナシ(バトルや理屈)も結構面白かったし、確かに売れて当然だなぁと思いました。
よろしければ、オススメ。
「伝奇+新本格」という言葉にぴんときたら、なおオススメ、というところでしょうか