海獣の子供(3)
- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: コミック
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やはり海は不思議なのだ。
この作家さんの絵は、線がラフでちょい太めで、手描きの陰影が強くて、絵すごくに圧力がある。
そして目とかがなんかエロい。好みはあるかも知れませんが、私は好き。
さらに、オハナシの内容も「ベイビー! いつもお前は不思議ネタをいろいろ言ってくるけどさ、たまには海の不思議みたいなやつがどんなパターンがあるか想像してごらん? 想像できる?」みたいな感じでかなりみたことのない不思議パターンで驚く。
「少し不思議(あるいは若干不思議)」どころじゃない。
また、現在進行形の「不思議」と、過去の回想の「真理っぽい何か」を重ねることで、さらに不思議がググッと深くなる。
正直どうなるかわからん「不思議」に出会っておりますよ。
過去「破壊魔定光」の時も似たような感覚になりましたが、あちらはどちらかと言うと「理解不能」に近い「知ったかぶりを含んだ不思議」なのですが、今回は「海」とか「鯨」とか「神話」とか「宇宙」とか、その詳細や実態はともかく、単語・知識としては子供のころからなじみのあるものだけに、不思議さもひとしお。
なんかワクワクしてきた。
「難しい」「意味不明」とも置き換えられるかもしれないけど、「不思議」で面白いです。
そして同時に「海で泳ぐシーン」とかが、凄く気持ちよさそう。
こういったところも「難解な不思議」じゃなくて、好意的に受け止められるポイントなのかな?
あの鯨の口の中ってふわふわしてすげー気持ちよさそうだし。
そして続刊は「2009年」とのこと。09年のどの辺りなのかは書いてなかったけど、待ち遠しい。
オススメ。