マルドゥック・ヴェロシティ(2)(3)
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/11/15
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- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
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暴力とか破壊とか自己実現とか、さまざま渦巻いていたマルドゥック・ヴェロシティを読了。
ドンパチモノとしてのクオリティは1巻を読んだときに感想にも書きましたが、異能力者の団体戦で、楽しいことこの上なかったのですが、徐々に仲間も敵も減っていき、作中は不穏な空気が流れます。
「ああ、これはバッドエンディングの流れだよ!」なんて思いつつも、読む手は止まらず、作中にのめりこむ感じ。
連載やシリーズモノではなく、「書くべくして書かれた作品」であるから、このような展開なのだよな、と思いつつも、やはりやるせない気分に。
そして、オハナシは終了。
「ああ、やっぱり・・・」とちょっと悲しいエンディングでした。
(まぁ、この後「マルドゥック・スクランブル*1」につながっていくのだから、こういう風にはなるか、とは思いましたが)。
で、その後に続く「作者のあとがき」を読んで、またひとしきり考えました。
「書くべくして書かれた作品」という雰囲気は間違えておらず、まさに、作者はそのように考えて書かれていた模様。
でも、あとがきを読んでも衝動の詳細は正直咀嚼できませんでした(汗)。
なんとなくわかったような、わからないような、感じ。
さらに言うなら「マルドゥック・スクランブル」の細かいとこはすっかり忘れているので、その発言の背景があるのかな?と思ったので改めて読もうと思いましたよ。
ということで、導入でずっぽりはまったものの、最後になんか考え込んでしまった本書でした。
*1: マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)