新選組始末記

新選組始末記―新選組三部作 (中公文庫)

新選組始末記―新選組三部作 (中公文庫)

先日の「浅田版新選組壬生義士伝」を読んで、もっと知りたいなぁと思って、新選組の古典名作である子母沢寛氏のコレを読む。


内容は小説というよりは「レポート」。
しかし、そのドキュメント的視点が評価され、今の「新撰組カコイイ」的な流れができたということ。
それまでは「悪役」だった「新撰組」が「イイモノ」になるためには、「ドラマチックなオハナシ」よりは「(当時(昭和3年)のみんなが思い込んでいた)<ワルモノ>なはずの人たちのドキュメント」の方がよかったのかなぁと思いました。

そして、内容は把握していたことから、そうではないことまで(まs当たり前ですが)。
しかし、「新撰組ブーム?」の祖である作品だけに、知っていること多かったです。
でも、コレを読む前に読んでいた作品て、この<祖>を見て感銘なりをした後世の作品群+孫作品たちでもあると思うので、まぁそうなるといえば、そうなるよな。

ということで、情報量も多く、私にとっては目新しいドキュメント的観点で改めて面白いなぁと思いました。


しかし人物が多いので、個々の隊員の把握が難しいのも事実。
記憶にキッチリ残って把握できているのは、NHK大河ドラマ新選組!で見たキャラが多いw
やっぱ映像系の何かで見てみるのもいいのかな、と思いました。