ロボット残党兵(1)
- 作者: 横尾公敏
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2008/10/20
- メディア: コミック
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ジャケ買いのような意識もあり、見た感じもあり・・・。
って多分オロカメンを髣髴とさせるビジュアルと、最初のころだけ買ってたリュウの記憶が混濁していたのでしょうな。それはさておき、今作。第二次世界大戦期の「IFモノ」。当然主人公はロボット。
というか、人間の脳を使っているからサイボーグの方が適切だと思うんだけど、それだと「サイボーグ残党兵」になって、洒落、というかオマージュ?(ロボット三等兵)にならんしな。
そして、オハナシは、先にも書いたように、太平洋戦争中の「ヒト型兵器」としての「ロボット(脳は人間のなので、実際はサイボーグ)」を描くもの。
日本は「日の丸人」として、ロボットを世に送り、戦局を一変させるわけですが、それで他国も「じゃあ、うちも」ってな感じで、ロボット世界大戦がスタート、となるわけです。
なんとなくゲッターロボ號を思い出すような「おらが国のロボット自慢」みたいな展開も楽しみ。
そして、面白いなと思ったのは「日本国内」だけでも、開発グループによって「日の丸人」の製法・タイプが異なり、ビジュアルが違うという点。
確かに、複数出てきて全部同じ造形だと、わけわからなくなりそうだモンなw
また、「戦争無残」「ロボット哀歌」ってハナシだけではなく「脳みその進化」みたいなサイドストーリーも展開されており、それがちょっとこの先どうなるのか楽しみ。
テーマが「戦争」「機械にされた人間」ということで、決して明るい話ではありませんが(今から南方行くから、病気とか食糧難のハナシも出そうだ・・・)、悲しい背景を持ったヒーローモノ的面、戦争のIFバナシとしての面、ロボット博覧会のような面、脳みそ進化のオハナシとしての面など複数の要素を持った面白そうな作品です。
オススメ。