未確認生物学!

未確認生物学! (ナレッジエンタ読本13)

未確認生物学! (ナレッジエンタ読本13)

UMA Meets 生物学、です。まじめにUMAについて考えています。面白い。


UMA代表は、高名な*1天野ミチヒロ氏。

生物学代表は武村政春氏(氏のことはよく知らないのですが、妖怪について生物学的アプローチをした本を書かれているとのこと。見つけたら買ってみよう)。

で、内容は、その名のとおり「生物学的にUMAを考える」というもの。


よくUMAとかを否定する際に「常識的にありえない」とか言ったり、肯定する際に「その可能性はゼロじゃない」なんて、どちらも<いない(いる)証拠を見せよ!>なんて「簡単に見つからないからUMAなんだん!」と思う水掛け論的なハナシが展開されることが多いように思いますが、この本では、そのあたりをまじめに考えます。


特に面白かったのが「いるとしたら、そういう生物じゃなくて、こういう生物なのでは?」という代案が「生物学側から出る」というあたり。
細かいことを言うとネタバレになるので、あれなんですが、この武村氏の姿勢には感心というか、シンパシーというか、尊敬に似たような気持ちも感じます。

天野氏も巻頭言で述べておりますが、こういう「事実ベース」のハナシを交えることで、UMAの「社会的立場」も向上するだろうし、より「一般化」されて、もっと「正しい扱い(というべきなのかな?)」になっていくのではないかと思ったり。


でも、胡散臭さもUMAの魅力だったりするのでwさじ加減は難しいな、とは思いますが。

*1:我が家のトイレには氏の著作

本当にいる世界の「未知生物」(UMA)案内

本当にいる世界の「未知生物」(UMA)案内

が水木大先生の妖怪図鑑とともに鎮座してますw