08年の年末分

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。年末の分を上げていなかったので、年またぎましたがアップ。

週刊少年ジャンプ(04.05号):ONE PIECE
週刊ヤングマガジン(04/05号):なにわ友あれ
週刊少年サンデー(4・5号):MIXIM☆11
週刊少年チャンピオン(4+5号):範馬刃牙


ONE PIECE

言わずもがなの海賊マンガ。過去の経緯の詳細はリンクを。

現在は、シャボンディ諸島でのトラブルで、仲間たちは散り散りに。そしてルフィがたどり着いた先は「女ヶ島」。男=悪人扱いのはずが女王に惚れられ、その役得?で囚われの兄を救出するために大監獄「インペルダウン」に向かいます。



なにわ友あれ

平成初期の大阪を舞台に「環状族」とよばれる走り屋というか、暴走チームをネタにしたお話。「ナニワトモアレ」の第2部。荒くれチームを次々に討ち果たし、若手も加えて名が売れてきた主人公ぐっさん率いるTEAMスパーキーです。

現在は、新メンバーテツが意外に運転上手なことがわかったり、そのツレのパンダが変なことしたり、というハナシでしたが、今回は新シリーズ「名が売れてきたスパーキー」の入団?試験編がスタート。



MIXIM☆11

烈火の炎」や「MAR 〜メル〜」の安西信行氏が、「MIXIM♀11」なるタイトルで、野坂尚史氏なる方と組んでの作品でしたが、途中から作品名も名義も変えての超能力バトルモノ。それぞれ個性的なモテない男子3人組は、実は異星の王子候補。その王子と地球にいる后候補の12名の女子を、これまたその異星の治世転覆を狙うテロリストが狙います。

今回は、第2部と仕切りなおして、敵とのバトルが本格化しております。



範馬刃牙

言わずもがなの格闘マンガ「グラップラー刃牙(バキ)」→「バキ」→「範馬刃牙」とタイトルを変えつつ連載継続。詳細はリンクで。

現在は「白亜紀から蘇った原始人<ピクル>」をめぐり、様々な格闘家が勝負を挑み、現在はジャック・ハンマーが挑戦中。また袋とじでガイアが登場。



★★★総評

ワンピース

ここ最近、すごい勢いでハナシが展開し、新海賊・キャラも登場し、さらに面白さに勢いがついているワンピース。その上、美貌の七武海に惚れられてしまうとは、すごいなぁ、と思っていたら、懐かしいキャラも登場。

そして、スリラーバーグ終盤からシャボンディのときも感じましたが、今まで読者視点では「戦っている現場」を追っているんで「麦わら海賊団は強い」ということはわかっているんですが<社会的にどう見られているか>ということはあまり念頭にありませんでした(私の場合は特に<賞金金額の比較>とかも、深く考えていなかったので)。

しかし、ここ最近「つかまっているエースの収容場所」なども含め、そのあたりが意識されるような展開で、改めてルフィたちのすごさとか、有名人ゆえの出会いとかも自然に思われて、賞金首設定はそういう風にも働くのか、と改めて思いました。

エースに会うまで、王道的展開(各フロアのボスバトル?)が続きそうですが、これはこれで楽しそうなので、楽しみに待ちたいと思います。



なにわ友あれ

しかし、相変わらずこの作品の「性に関するわき道エピソード」の描写は、そりがあわんなぁ。パンダの変態描写はまったく共感できない(襲うところはわからんでもないw)。

それはさておき、ようやく「バトル的展開」。この中からまたイキのいいルーキーが出てくるのでしょうな。



MIXIM☆11

タイトル・作者名義変更とかいつのまにやら、と思いましたが、それはどうでもよくて、問題は「見慣れすぎた展開」ってトコロでしょうか。

みんな<お香とトラウマ>とか<アーチスト>とか「一生懸命新しいスタンドバトルモノ」を創出しようとしているのに(同時にしっくり行かないものが多いのも事実ですが)、御大はなんか「今までと何が違うの?」って感じ。龍が指人形になっただけなら、これは劣化といえまいか?

いろいろ騒がれたサンデーのことなので「そもそもの連載のところから、作者の意図だけなのか?」といところはあり、無理無理に連載させられているのかもしれませんが、いまいちです。



範馬刃牙

ハンマーの対応と、刃牙の対応の差を見るに、改めて「あの世界の住人の感覚」と「常識人」との差を感じますな。

そして、ピクルのバトルも4戦目、かつバキ相手ではない、意味ありげにガイア、花山も登場している、ということで、過程はともかく結末はハンマーが負けるんじゃね?みたいな推測もあり、若干「飽き」を感じているのも事実。

しかし板垣氏のことなので、「ピクルは1回負けて、技を覚えて最強になる」という展開とか、創造もしえない展開(アライJrとかw)もありうるので、まぁ静観でしょうか。


てなことで、年末分はこの辺で。