0125

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。もう1月が終わってしまうのだね。早いなぁ。

週刊少年ジャンプ(08号):銀魂
週刊ヤングマガジン(08号):喧嘩商売
週刊少年サンデー(8号):はじめてのあく
週刊少年チャンピオン(8号):範馬刃牙


銀魂

幕末に来たのが外国人ではなく異星人だった、という感じの幕末パラレルギャグもの。幕末を中心にした歴史上の人物のパロディキャラが出てきます。最近「幕末」とか関係なくチャンバラSF風ギャグ。ネタの卑近さと下品さを売りに人気確立。

だいたい毎回読みきりギャグ形式か、ちょいシリアスめな感じのが交互に来る感じ。現在は、主要キャラ新八が大好きで、親衛隊隊長を務めるアイドルの「公式ファンクラブ」を決めるちょっと長めのバトル編。バトルというかバラエティ番組の罰ゲーム大会な様相ですがw



喧嘩商売

通常の格闘技のスキルに加え、「とにかく勝つため」のアイデア、実行力を持つ主人公の喧嘩バトルもの。「幕張」や「代表人 平成義民伝説」の木多康昭氏の「青年誌」での作品ということもあり下品で過激なギャグも混ざってます。

現在は、宿敵工藤への復讐を胸に、レベルアップした十兵衛ちゃん。その工藤の情報を得るために大晦日の格闘イベントでドーピングしまくりの元柔道金メダリストと超危険なルールで対戦! 双方相手の手を読みあう「肉体戦」かつ「頭脳戦」でもあるバトルが展開。



はじめてのあく

こわしや我聞」の藤木俊氏の新連載の3回目。女子高生恭子の家に世話になることになった「元」悪の組織のイトコたち。姉は「元幹部」で、弟は「悪の科学者」。民間人としての感覚が希薄な悪の科学者ジローはどんなことをしでかすのか。

そこはかとなくイトコ恭子に好意を持つジローですが、その好意もうまく表現できず、暴走気味です。



範馬刃牙

言わずもがなの格闘マンガ「グラップラー刃牙(バキ)」→「バキ」→「範馬刃牙」とタイトルを変えつつ連載継続。詳細はリンクで。

現在は「白亜紀から蘇った原始人<ピクル>」をめぐり、様々な格闘家が勝負を挑み、現在はジャック・ハンマーが挑戦中。「噛み合い」勝負で両頬を食いちぎられたジャックでしたが、ジャックもピクルの耳を食いちぎる!



★★★総評

銀魂

嫁はいまだに「わからん」とする銀魂ですが、私は慣れてきました。

でも笑いの種類が「がはははは!(ありえねー!、というか、こんなネタよく思いつくな!とリスペクト)」と爆笑する感じじゃなくて「ふっ(くだらねー!、というか、こんなネタよく通ったな、とか、最近はこういうのが流行なのね、と学習)」という感じ。

「ギャグの意外性」という点ではそんなに意外じゃないんだよな、銀魂のネタって(銀魂に限らず、ジャガーさんもそうなんだけど)。

なんでかな?と思って考えてみましたが、多分ああいう「マンガという印刷物=きっちりした印象がある媒体」で「すごくくだらないことをする」という<意外性>は、「ひょうきん族」で体験してしまったからかな、と思いました。

現在のテレビバラエティは言うまでもなく「すごくくだらないことをする」状況ですが、ひょうきん族がしたことは、「おもしろいとは思うけど、その面白さは<こんなのことを電波に乗せて流す>という意外性」にもあったように思うのです。その衝撃を小学生とかで体験してしまったので、今マンガでそういうのを見ても、上記のように感じるのかな、と思ったり。

で、今回のカードバトルもそんな感じ。
泣かせる話のときはけっこう共感することがあるんだけどね。



喧嘩商売

きっと白戸三平の影響を受けているこの作品。先日から見事な前フリと展開。
この作品の持つ「ギャグ的側面」が「前フリ」を、「ネタ」なのか「前フリ」なのかをあいまいにさせて、あとでじわじわ利いていくるのだよな。

今回の金的攻撃で決着がつきそうですが、ドーピングのフリもあるし、まだ続きそうな気もします。
ドキドキしながらまとうと思います。



はじめてのあく

絵もハナシも安定していて面白いですな。
とはいえ、まだまだ予想の範囲内。
連載当初に想定していた今後の「第三者(元の悪の組織の同僚、あるいは敵組織、敵?(正義の味方)」の介入が待たれます。



範馬刃牙

「どうせジャックは負ける」と思いつつ、それなりのバトルに興奮も覚えます。
圧倒的な勝利を収めるかと思っていたところへ、ピクルの新スキルが登場?

「格闘術」的なものが存在していないと思われた「白亜紀」ですが、「闘争法」が存在していたとは!
うむむ、これもすごく期待しちゃいます。


今週の巻頭さんは、「当たり」が多かった。
てなことで、この辺で。