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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。今日は夕方からとあるイベントに行きます。社会勉強。

週刊少年ジャンプ(09号):アイシールド21
週刊ヤングマガジン(09号):女神の鬼
週刊少年サンデー(9号):いつわりびと◆空◆
週刊少年チャンピオン(9号):弱虫ペダル


アイシールド21

高校アメフトモノ。いじめられっこのパシリだったが、実はすげー足が速い主人公をはじめ、何かしらのエキスパートで構成されて戦略が成り立つアメフトの面白さを表現していると思われる作品。単なるスポ根モノにとどまらず、「アメフトってこういうもんだ」という戦略的なお話と「ドラマ」がうまいことつながっている好作。

現在は念願のクリスマスボウルで日本一の座ゲット! そして、現在はALLJAPANの豪華メンバーで臨む世界戦(ワールドカップ)! 様々な国から強豪が終結していますがニホンも負けてません!



女神の鬼

BADBOYS、グレアー、莫逆家族などの田中宏氏の「廣島バナシ」のちょいと昭和に戻った最新作。主人公ギッチョは中学生に。選ばれた不良だけが行ける「鎖国島」に行きたくてしょうがないギッチョたちは極楽蝶5代目を名乗ったり、なんだりして暴れまくりな日々。そして、念願かなって、「鎖国島」へ。

島は「王」花山と「王以外」の原率いる東側と、西側に変われてバトル中。ギッチョは東側の新入りとして下働き。しかし、その立場に不満を持ち、アキラと一緒に「王」の居城へ乗り込みますが…。



いつわりびと◆空◆

表紙のアオリいわく「超実力派作家見参!!これホント!!」という超大型ルーキー飯沼ゆうき氏の新連載。泥棒、詐欺師、強盗を極めた職業「偽り人」になろうとする少年のオハナシ。
舞台は擬似江戸時代(日本刀と同時に火縄式じゃなさそうなショットガンらしきものが出ていたのでw推測です)、主人公はお寺の住職が運営する孤児院でせいkつしております。毎日うそをつくので、いつも起こられております。今日もうそをついて掃除をサボって釣りに。そんな孤児院に盗賊が!



弱虫ペダル

熱血自転車マンガ。千葉在住のオタクの主人公は秋葉原に自転車で毎日通っていたため、凄い脚力。その力が自転車乗りたちに目をつけられて、自転車競技部に入部。一筋縄ではいかない先輩たちと、自転車一筋の友人たちとともに、部活に励みます。


現在は、部の合宿(決められた距離を走りきるルール)に参加中。課題の走行距離をクリアできそうにない主人公は早起きしてコースに。そこで以前偶然であった同い年の自転車選手に遭遇。実は彼はライバル校の生徒。そんな彼は主人公に勝負を持ちかけますが…。



★★★総評

アイシールド21

思いのほかサクサク進むワールドカップ。やっぱ「ボーナストラック」的な扱いなのかな?
そして、想像通り?全員に脚光が当たる感じじゃないなぁ…。決勝のアメリカ戦でじっくり描くのかな?
男塾的な「個々の選手(戦士?)が順番で出て、力いっぱい戦う」というのが好きなのですが、そういう試合形式でも、マンガでもないからしょうがないかw

ともあれ、同人的というか、ゲーム的というか、「夢の組み合わせ」が見られるのはありがたいことです。
でも、サックリ進んでいる割には蛭魔の告白?とか、今後の展開につながりそうな前フリもあるので、重要なところでもありそうなんだよな。

今のところ「実力差がある相手に楽勝」展開が続いて「作戦」的な部分は描かれていないんですが、決勝ではおそらく「強豪アメリカ」を前にそういう要素も出るだろうし、ソレを提案する蛭魔と、メンバーとの絡みとかも面白そうなので、期待してまとうと思います。



女神の鬼

少年たちを主人公に仁義なき戦い(あるいはバトルロワイヤル)をさせたいのかなぁ、という感じでお話は進んでおりますが、この先は「抗争、抗争、また抗争」ってな感じで抗争の日々なのでしょうな。

そして、今作では今までの「ヤンキー抗争」とは異なり「武器」の存在が結構大きいと感じています(拳銃は最終兵器的な感じで出てきたことはあったけど)。
そういう意味では、今までの「廣島物語」とはちょっと違った感じになりそうな雲行き。というか、莫逆家族で描いた「後味の悪い暴力」みたいなものも交えながら展開されるのかな?

前から「金田のナイフ」とか「四代目極楽蝶の硫酸?」とか、島へ来てからの「西側が使う謎の粉」とか、「気味の悪い武器」は出てましたが、今回の王の城の竹やりミサイルとか、もう「喧嘩」の部類じゃないもんな。


で、以前にも書きましたが、その「後味の悪い暴力」ってのが、あまり好きではないので、いまいちノレない女神の鬼です。
そして、コレも莫逆家族の感想で言ったことですが、この「後味の悪い暴力」をあえて描いて、「暴力ってかっちょいいモンじゃないぜ」ってことを言いたいのかなぁ、とも考えています。はい。

あ、あと、こんなのを発見しましたが、コレ便利だわ。見やすいです。
http://wiki.livedoor.jp/syounent/d/%BD%F7%BF%C0%A4%CE%B5%B4



いつわりびと空

期待の新鋭らしいですが、個人的には「彼だか彼女だかわからないあの人が実は盗賊の棟梁」という展開と、ショットガンの登場で、ちょっと萎えました。

そして、主人公が烈火の炎のジョーカーというか、メルのナナシというかw
バクマン。でいうところの「王道」だけど、主人公は「変化球」な感じがします。
こりゃ「ド正直」な相棒が早く来ないとバランスが悪いな。

そして、ここんところ「超能力・スタンドモノ(ちゅうかシャーマンキング?)」を乱発しているサンデーにちょっと違う感じの作品が来たので、どういう「能力」で魅力的に描くのか、と見守る感じです。
ただ「うそ→それもうそ→やっぱうそ」だけじゃ持たないし、それって詐欺師の足元にも及んでないしw。



弱虫ペダル

他校にもライバルが登場しました。坂道ってのもたいがいな名前ですが、山岳もたいがいだよなw
で、初バトルなわけですが、いい感じの勝負過程と結果、今後へのフリでした。

「スニーカー」のアレは、「倍近い力」と言ってるけど、水泳で言ったら「よく見たら服着たまま泳いでた」位のハンデなのかな?w それとも「競泳用の水着じゃなくて、スクール水着だった」とか位かな?(スポーツをきっちりやったのは水泳しかないので、モノサシがないのです)

バトルモノ・格闘系だと「ギブス」とか「パワーリスト」とか、あるいは「一歩も動いてない」とかあるけど、このマンガの場合はそういうモンでもないと思うので、あえて普通のスポーツで考えて見たけど、本当に「倍」も違うのかな? あとで調べてみよ。


いずれにせよ、ああいう展開は王道ではあるんだけど、小野田君が妙に素直なので、あんまり嫌味じゃない。熱血マンガの主人公はやっぱちょっと頼りないくらいのほうが感情移入しやすいな。

そして、改めて意識されることになった「インターハイ」。当然オハナシとしては「行く」ってことになると思うんですが、「枠」ってどんだけあるんだろ? インターハイの前の「校内調整(バトル?)」も楽しみになってきましたよ。


てなことで、この辺で。