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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。この週末は特に予定なし。ドラゴンボールを観に行くのかな?(嫁が前売り券を購入済み)

週刊少年ジャンプ(19号):NARUTO-ナルト-
週刊ヤングマガジン(19号):新宿スワン
週刊少年サンデー(19号):DEFENSE DEVIL
週刊少年チャンピオン(19号):クローズZERO


NARUTO-ナルト-

パラレル世界での忍者活劇。忍者立国とも言うべき世界の中で、それぞれの国で協力したりなんだりという感じ。主人公は「九尾(あちこちの作品で見られる伝説の狐ですな)」をカラダに封じ込められたナルト。その力を使ったり振り回されたしてます。

現在は、主人公ナルトの母国である木の葉の里にテロリスト集団「暁」のペインが侵攻。ペインの攻撃により里は壊滅状態。そこへ最強の仙人モードでナルトが乗り込みますが師匠筋であるカエル軍団も、カカシも死亡?し、本人も九尾の暴走に身を任せそうになり窮地に。そんなナルトのインナーワールド?へ現れたのは父親でもある火影4代目。見事九尾の力を制御し、再度ペインに挑みます。



新宿スワン

風俗系のお仕事に女子を誘うスカウトモノ。新宿を舞台にピカレスクロマン的作品が展開されてました。

古巣のスカウト会社バーストと喧嘩別れして、ホストとして働くタチュヒコ。そこで、ホストの世界の裏側と、師匠である真虎が絡む巨大な計画の一部を垣間見ることに。そんなこともありホストを辞めて、バーストに戻ろうとしますが、社長からライバル会社のミネルバにスパイとして潜入せよとの指令が下ります。



DEFENSE DEVIL

新暗行御史の「尹仁完梁慶一」コンビによる新連載。前の読みきりでありましたな。

主人公は、悪魔界を追放され弱体化した悪魔クカバラと、その従者ビチュラ。弱体化はしたものの日々の糧として死んだ?悪い人間が出す「ダークマター」を手に入れなければ成りません。そこで、クカバラが選んだ手段は「強奪」ではなく「不当な罪状にある悪人を弁護し無実を証明」する契約による入手。到底悪魔とは思えないこの方法で、死人を回収する死神に対峙し、ダークマターを手に入れることができるのか?



クローズZERO

人気ヤンキーマンガ「クローズ」の主人公坊屋春道が鈴蘭に転向してくる前の状況(リンダマンは2年生)を描いた映画の漫画化。映画は見てないけど、もう2をやってんのかな?

主人公滝谷源治は「鈴蘭」を制覇するための活動を開始。徐々に仲間も増えつつある中、また大きな派閥のひとつである伊崎を取り込むべく単身伊崎の元に向かいますが、相手は手勢を引き連れており・・・



★★★総評

ナルト

ペインとナルトの「争いに対する問答」というのは、現実社会の過去から現代までの「戦争」にも置き換えられる「とても難しい問」であり、ナルトがどのような回答をするのかというところは、本当に気になります。

少年漫画らしく理想論でねじ伏せるというのもありかと思いますが、それにしても「木の葉の里が受けたダメージ」というのは大きすぎて、「まだ見ぬ理想論」で納得できるものになるのか?というところが心配。

でも、少年マンガだし、過去の因縁については「もう、そんなこと起こさせねぇってばよ!」的な宣言で処理して、里の恨みは「数ヵ月後・・・再興に汗水たらす木の葉の住民の笑顔。ナルトの意思の元、恨みは霧散」的な展開でもいいような気もしますしね。ただ、少年漫画でコレだけの「問」と「破壊」を投げかけているというのは、ある意味エポックメイキングな気もします。体裁は「忍術マンガ」だけど、描こうとしてるテーマは「戦争・殺戮によるの憎悪の連鎖」だもんな。


自来也、4代目の遺志を継ぐものとして、ナルトはどういう答えを出すのか。そして、後に控えるサスケ、マダラとは、どのようなバトル、そして問答が発生するのか、楽しみに待ちたいと思います。



新宿スワン

ホスト編から潜入捜査編へ?
まだ展開が読めないので、社長の過去語りとかがもっと詳しくならないと興味持てないですな。

しかし「何かある」と思っていた真虎さんですが、やっぱ暗躍+大胆なことをしてましたな。以前の回?で「俺が暴走したら止めてくれるか?」的な投げかけをタチュヒコにしてましたが、やっぱラストはその辺のぶつかり合いなのでしょうな(関とか吉川あたりが「仲裁役」になるのか「争いを激化させる燃料」になるのかはわかりませんが)。

ということで、静観です。



デフェンスデビル

設定がややこしい気がする。
言葉で聞くと「罪人の無罪を主張する<悪魔>の弁護士=あくまでイイ人」というアンマッチな設定で興味をそそるのですが、今回読んでみて、なんか複雑な気がしました。そもそも悪魔の仕事ってなんなんだ?死人を見つけてダークマターを強奪?生きている人をだまくらかして奪うというケースはないのだろうか?通常であればどういう経緯で「ダークマター(またこの名前もなw)」を手に入れるの? このあたりは追って出てくるであろう「ライバル」とかが体現してくれるのかな?

そして、奇しくも?よくあること?「魂(駆け魂ダークマター)を手に入れる人外の存在(死神・悪魔)」のハナシがかぶりましたが、絵柄もノリも違うから問題ないか。

でも、基本設定は「神のみぞ知るセカイ」の方がわかりやすいな。
でも、初回から露出度の高い女子+ハダカも見せてアピール度は高いかとw

とりあえず静観。今後の展開に注目。



クローズゼロ

源治成り上がり編第3幕なわけですが、やはり、この作者さんは絵が優しい感じがして、乱闘シーンもいまいち迫力がないという印象。それを察しての「丁寧に長く喧嘩のシーン」を描いているんかしら?と思いました。もしそうであれば、源治のタフさを描くのに「演出」ではなく、「ページ数をさく」という作戦は成功かなぁと。
あと、細かい擬音とか彼岸島みたいに「ハァハァ」言わせたり、体のどっかが痛い描写とかいれると、もっと疲れている風に見えるかな?とか(上から目線w)

ケンカモノって「強い」のを描くのは簡単で「ふっとばされる瞬間」を描けばすむけど、「しぶとい」のを描くのって難しいと思うのですよ。ただ絵的に「よれよれ」「ぼろぼろ」になればいいってもんでもないし、顔に傷増やしたって塗り絵じゃねーんだから、とか思うし。そういう意味では今回の「延々と描く」というのはありかなぁと。



蛇足:でもやはり、この作家さんの絵は優しい感じがして、今週の浦安鉄筋家族のジャン・マイケル中学校(鳳仙?w)の生徒さんたちの方が怖い顔してたw(絵柄の差とかあるからだと思いますが)


てなことで、今週はこの辺で。