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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。昨日はアホほど歩きましたが今日は雨で家の中でテレビ三昧。銀英伝とかみてます。

週刊少年ジャンプ(25号):AKABOSHI -異聞水滸伝
週刊ヤングマガジン(25号):好色哀歌 元バレーボーイズ
週刊少年サンデー(25号):神のみぞ知るセカイ
週刊少年チャンピオン(25号):元祖! 浦安鉄筋家族


AKABOSHI -異聞水滸伝

歴史モノの新連載。題材はその名のとおり水滸伝。政治が腐敗し乱れた北宋時代現れた正義の英雄集団「替天行道」。しかしその存在は不確かで、眉唾物扱いですが…。



好色哀歌 元バレーボーイズ

決して成績がいいとはいえない高校に通うバカバカ3人組をめぐるギャグモノ。好色とタイトルにもある通り、エッチシーンも盛りだくさん。前シリーズである「工業哀歌」が「好色哀歌」に変わり、主要キャラにもさまざまな出来事が。シリアス路線も加わって進行中。

現在は、というか、相変わらず様々な全部の不安要素が進行中。赤木は刺されたけどなんとか命は取りとめたものの、宮本んところのママはガンが転移し入院してもうヤバイ感じ。谷口も仕事は見つかったけど…。



神のみぞ知るセカイ

とうとうCONTINUEにも紹介された現実<リアル>を否定するオタク主人公による恋愛マンガ。恋愛ゲームのセカイでは落とし神と呼ばれる主人公だが、リアルな女子は全然ダメ。でも、うっかり悪魔(主人公もうっかりだけど、その悪魔(女子)もうっかりさん)との契約を結んだために、リアルな女子を口説くはめに。

現在は「水泳部の中学生」がターゲット。今回は「先輩」というアドバンテージがある、と余裕を見せつつちょこちょこと攻略を進めます。相手の女の子が素直な感じで、いつもよりは順調そうです。



元祖! 浦安鉄筋家族

千葉県浦安市に住む大沢木家と、その周辺の人たちのドタバタギャグ。

今回は、大沢木家総出でお出かけ!!



★★★総評


AKABOSHI −異聞水滸伝

絵も上手だし、ハナシの緩急もいいし、ネタも小刻みに入れつつ面白いし、何より主人公のひねくれっぷりがココ最近のジャンプに合ってそうだし(孤児院育ちでいろいろ積み上げそうな感じだけどw)、人気が出そうですな。
ジャンルというか、時代+世界設定的にも「昔の中国」なら今の連載陣とかぶりもないし。
(でもそんなこといったらバスケはどうすんだwってハナシもありますが)


そんで、元のオハナシの水滸伝ですが、過去に2,3回読んだことがあるはずですが、このヒトは良く知りません。もともとの水滸伝*1の登場人物をキッチリ覚えているわけではないし(魯智深とか林冲、花榮、武松、李逵とかくらいか)それに、この作品自体アレンジもされているでしょうし、あたりまえか。

あ、でもやっぱ調べてみたら*2、確かに足の早いヒトがいたような…。
とはいえ、ほとんどうろ覚えですので、ココで覚えることとしましょう。
それに、ぼんやり思い出したけど、水滸伝って、怪力和尚とか、ちょっと偉そうなおじさんとか、既に権力・地位を持ったヒトが多いから、ちょっと脇のヒトを主役に配置するのがいいのかもしれませんな。


ということで、全体のクオリティは高いと思われますので、今後も期待です。はい。



好色哀歌 元バレーボーイズ

もう、なんというか、「負のジェットコースター」っぷりが最悪。今回は巻頭さんということで特に気合が入ったのかもしれませんが、イントロの宮本のネタも、最後の谷口のネタも最悪な感じ…。
ああ、彼らに幸せな日々はやってくるのだろうか…。



神のみぞ知るセカイ

なんか、今回は特に問題もなくサクサクッと進んでますが、その分後半に何かあるんだろうか?
問題もないので、ことさら感想もないです。

強いて言うと、コンティニューvol.45*3に登場! というところでしょうか。1pのインタビュー記事でしたが、「なぜこのようなモノガタリを?」という動機とかが良くわかるいいインタヴューでした。はい。



浦安鉄筋家族

今回は「継承」と「家族愛」を感じました。
普段の連載作品に比べてネタ的に「ひとつのテーマが過剰に加速していく(例:春巻遭難系とか、らむー脱衣系とか、仁ママ調子に乗る系とか)」感じが弱かったんですが、全般的に、前提としての「個々の関係性」と「ネタ」の組み合わせを考えると、結構イイハナシだったのではないかと思っています。

・文句を言いつつ自転車で家族全体のお出かけに参加する桜
・実はまだいたスタスキーw*4
・全員での写真撮影に固執する順子ママ
・デブの晴郎に杖を貸す金鉄じいちゃん
・会話をしないけど歩き続ける晴郎と大鉄
小鉄のノリについていく+さらにかぶせる裕太
・オチの「家族の反応」

個々の家族のネタフリをキッチリした上で、オハナシ全体のオチ、という展開がすばらしくて、愛情を感じました。はい。

いい家族だ。



てなことで、この辺で。

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/水滸伝

*2:http://ja.wikipedia.org/wiki/戴宗

*3:

*4:ハッチに比べて圧倒的に登場回数少ないよね。よく「家族の誰かとハッチの散歩」ネタがあるけど、いつもスタスキーがすればいいじゃん!と思うけど無理なのかな?