PLUTO(8)

PLUTO 8 (ビッグコミックス)

PLUTO 8 (ビッグコミックス)

浦沢版鉄腕アトム、完結。サクッと短めに終わりました。


で、正直「そりゃそうだね」という「すっきり」というか「妥当」な展開だったように感じます。


悪く言えば「よくある展開をうまく「浦沢メソッド」で引っ張って長丁場のサスペンス風に仕立て上げて冊数・部数も稼いだ佳作」。
良く言えば「普遍的な<ロボットと感情><人とロボットの関係>というテーマを「浦沢メソッド」で描いた大人気の感動巨編」というところか。


しかし、我々世代、というかマンガでロボットを見ている人間は「ロボット=普通の人間」的な刷り込みが先で、あとから演出的教養というか、ロボットが出てくる作品を楽しむ手法のひとつとして「ロボット三原則」とかを知る*1、という流れの人が多いように思うのですが
そういう場合は(少なくとも私の場合は)、素直に「ロボットに感情があっていいじゃん」とか「そりゃロボットにだって喜怒哀楽あるわ」とか思っちゃって、むしろ「不思議だ」とかいうよりも「そうだ、がんばれ!」とかいう感じなんだよな。

それゆえ、ゲジヒトのエピソードとかも、「ベタだ」「こっけいかも」と思いつつ、ジーンときたりもしました。


またちょっと時間を置いて、通しで読み返すのもいいかもしれないと思いましたよ。

*1:私の場合は、鋼鉄都市が最初だったかな? われはロボット? アトム?火の鳥? うろ覚えw