裁判狂時代―喜劇の法廷★傍聴記
- 作者: 阿曽山大噴火
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/02/03
- メディア: 文庫
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正直、ざっくりした感想として以前読んだ北尾トロ氏の「裁判長!ここは懲役4年でどうすか*1」に印象が似てます。
でもこれは、どっちがどう、後先ってハナシじゃなくて、前提として、両作品とも「裁判素人」へ基本的な知識として「裁判てこういうもんだヨ」と説明して、さらにその上で「堅苦しいもんじゃないよ。いろいろだよ、ホラ!こんな変なコトやヒトが!」という、説明+コチラの偏見を崩しに来る構造だからだと思います。
多分、裁判に限らず、マイナーなジャンルを扱う上では、基本的な構造なのだよな。
で、この作品、面白いかどうかといえば、面白い。
冒頭で「印象が似ている」と申しましたが、この阿蘇山さんは、裁判のみならず、新興宗教の会合に混じってくる、とう趣味もあり、それも絡めた「裁判沙汰」の紹介もアリ、さすが、そっちからキタか!って感じの面白さです。
コレ読むと、本当に1回言ってみようかな?って思ったり、でも悪趣味かな?とも思ったり、いろいろ思います。
かといって裁判員制度のヤツには行きたくないな。複雑ですな。