0207

マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。今日はこの後イロイロやらないと。ホント、イロイロ。やばいお。


週刊少年ジャンプ(09号):バクマン。
週刊ヤングマガジン(09号):新宿スワン
週刊少年サンデー(10号):最上の命医
週刊少年チャンピオン(10号):元祖! 浦安鉄筋家族


★★★感想

バクマン。

デスノートコンビ、大場つぐみ小畑健氏の連載。概要は「平成版(って言い方も古いなw)まんが道」なサクセスストーリー。でも「ジャンプの連載システムの裏側も描く」など「サルまん」的要素や、最近流行の「職業・業界紹介」的要素もあり、という感じ。

現在は、新作で新連載ができるかどうか?という場面の主人公達(亜城木夢叶)ですが、ソコにシュージンに惚れた女子(小説家としてデビュー済み)が同じ会議の場に上がる作品の原作者として登場。そして絵のパートナーはなんと新妻エイジ。当初、業界紹介的な部分も、といっていた話が、さらに「同じ作者が同じ媒体で2つ連載!?」という、フィクションならではの破天荒さで進行中。

今回の巻頭カラーはNHKでのアニメ化を受けての巻頭さん。

現在は、既に1回ジャンプで連載を持った身分ですんで、最近は「サクセスモノ*1」というよりは「職業・業界紹介」の印象が強いです(まぁ、アニメ化になって、彼女がその作品で声優するってのがゴールだから、まだ「道の途中」ではあるんだけどね)。

あと、前からずっと「作者同士の切磋琢磨」ってのは、あったけど、最近は「それを演出する編集者/指導に悩む編集者/不満のある作者をたしなめる編集長」「その方向を左右する人気投票」というのが、一層強調されてきて、漫画誌に関する一大群像劇になってきておりますな。こういう展開は、いちシャカイジンとして、他人事じゃないんで、やっぱ単にサクセスモノというよりは、オシゴトマンガとして気になるし、面白いなぁ、と思う。


あと、先日からイロイロ恋愛沙汰が取りざたされている今作ですが(オッチャン的にはどうでもいいけど、これくらい恋愛ネタが混じってた方が若いコにはいいのかな?)、「連載/人気投票」と「入籍(阻止)」が絡むという、なんか不思議な感じ。それこそ、恋愛感情とシゴトは別ジャン、と思うけど、それはオッちゃん故の感想か。


さらに、ふと「そうだな」と思ったのは、先週新妻エイジの言った「昭和の漫画家は複数の週刊誌をかけ持ちしていた(意訳)」というコト。細かい話をすると「コマごとの情報量(描き込み/トーン/シナリオなどなど)」とかが違うのかな?と、お思うけど、でも、やっぱ「歴史が積み上がってきた+市場としてデカくなったから」、「オリジナリティとか、話の整合性とか、読者の目が肥えているとか、周辺ビジネスへの配慮とか、いろんな意味で<好き勝手できない>」ってのもあるのかな?とか思ったり。

ともあれ、まだまだ前途多難な亜城木夢叶ですが、頑張っていただきたいと思います。はい。



新宿スワン

風俗系のお仕事に女子を誘うスカウトモノ。新宿を舞台にピカレスクロマン的作品が展開。

現在は、古巣のスカウト会社バーストと喧嘩別れしてライバル会社のミネルバにスパイとして潜入。しかし、スパイ指令を出した社長が殺され、その弟であり、ミネルバの社長に北海道行きを命じられ、北海道へ。しかし、そのミネルバ社長も殺される。そして今、主人公タツヒコは北海道で温泉宿で働くも、仇敵森長(つか「なり」って言うヒト)と再会し、すすき野で新たにスカウト会社を起こします。

今回「〜なり」って言うヒトを久々に見ましたが、アレコレ忘れていることもあるなと思いつつ、この作品ももう21巻まで来ているのですな。
で、いよいよ真虎さんもイロイロ表立って動いてきて、その「背景」に関わっていそうなススキノの馬頭に接触、って展開。腕っ節は大丈夫そうな二人だけど、ケツモチとか、完全なアウェイ、ちゅうか事業としてもゼロベースなので大変な目にあいそうですが、どうなるのかな。心配です。

そして、馬頭のいう「すすき野は監獄」ってのもどういう意味なのか? 以前出張で北海道に行った時は、駅周辺は栄えてるけど、そっち方面が元気ないとかなんとか聞いたけど、それは景気の話であって、多分別のハナシなんだよね?(時代設定も違うはずだし)。
ともあれ、今後も期待。



最上の命医

焼きたて!!ジャぱん」の橋口たかし氏の連載。心臓に障害を持って生まれ、その障害を医療手術によって乗り越えることが出来た少年が、執刀した医師に憧れ名医となって戻ってきました!

現在は、病院内の権力闘争にも勝って政争はなくなり、「いい病院を作る」モードに。様々な分野の医者を有機的につなぐコミュニティーにするために兄を呼んだり、同時に恋愛のもつれwとか、難病対策+青春群像劇、な感じ。

今回は連載100回記念の巻頭さん。
そして今回衝撃の事実が!

うむむ。正直、この作品の落としどころがわからない。つか、テーマは医療なので、そもそも「落としどころ」なんて無いのかも。だからこその「この展開」なのかな。
つか、最初に戻って「命を救うことは未来に広がる無限の樹形図」って、アレなのかな?


先日、数年ぶりに「医者に行くほど体調が悪い」という状況になり(基本的に健康なのです。わたし)、アサイチでお医者さんにいったんですが、東京の隅っこの小さい病院でも、朝から数人ヒトがいて、やっぱ医療って重要だし、関わっているヒト・必要なヒトが多いのだな、と。なので、そういう実体験もあり(まぁ。普通のヒトはそういうのもっとわかっているから医療ドラマとか人気あんのかもしんないけど)、このマンガの「落としどころ?」と思ったしだい。

おそらく、ヒトという生物が生き続ける限り、無くならない永遠のテーマだしな。

てなことで、彼が自分をどうするのか(つか、天才だから既に気持ちの上での決着はついている風でしたが)、というよりも、それで周りがどう動くのか、という、あたり+<「無限の樹形図」は続いていく!>って感じでしょうか?

ともあれ、今後の展開に注目ですな。



元祖! 浦安鉄筋家族

千葉県浦安市に住む大沢木家と、その周辺の人たちのドタバタギャグ。
今回は、バレンタイン×ノムさんネタ!  意外にチョコをたくさんもらう小鉄ですが…

小鉄がみんなに人気があるのはわかる気がします。一緒に遊んでて楽しそうだしね。


で、本題。
ノムさん、大好き。
そして、今回思ったのは「一流は一流を知る」ってやつ。フグオママの作ったチョコクッキーで気絶+旨いと絶叫するノムさん

そんで、ふと思ったのは、これはもはや「大食い」とかってレベルじゃなくて「逆国会議員」なのではないかと。
つか、ノムさんの口から入ったものは、国会議員から出てるのでは?


いやぁ、ノムさん面白い。可愛い。好きです。はい。




てなことで、今回はダラダラとぼやきましたが、以上。

*1:でも、魔少年ビーティー終了後の、バオーで再挑戦、とか、てんで性悪キューピッドの後の幽☆遊☆白書、とか、カメレオンジェイルの後にスラムダンクで、とか考えると、まだサクセスってわけでもないのかな? つか、そうなる保障すらないのだよな…