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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。先週サボったので2週分をまとめてサクッと。

週刊少年ジャンプ(13号):詭弁学派 四ツ谷先輩の怪談/(14号):こちら葛飾区亀有公園前派出所
週刊ヤングマガジン(13号):コラソン―サッカー魂―/(14号):ケッチン
週刊少年サンデー(14号):怪体真書Ø/(15号):国崎出雲の事情
週刊少年チャンピオン(14号):弱虫ペダル/(15号):聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話


詭弁学派 四ツ谷先輩の怪談

怪談モノの新連載。単なる「怖いハナシ」じゃなくて、大塚英志氏とか清涼院流水氏の作品に出てくる「怪談・都市伝説の構造」的な観点も、探偵モノ的観点も加えてのハイブリッド怪談モノ、と言えるかも。

怪談の構造にこだわるあまりに、犯罪を暴くというのは、どっちもどっちな感じもしつつ、面白い。
あとは、ネタがどれほど続くか、というところか。
しかし、早々に「現存する怪談・都市伝説」にこだわらず、怪談というかよりも猟奇事件的なネタで勝負しているんで、思いのほか長く連載できるのかな? でも、そんなに「ずっとできるネタ」でもないと思うんで、期待しつつも心配。



こちら葛飾区亀有公園前派出所

ご存知、国民的バイオレンスポリス、両さんです。恒例の「祝!連載●回!」の巻頭さん。ちょっと前から「両さんの少年時代の過去バナシ」というお約束をやめておりますが、今回は「下町アプローチ」。さらにこの巻頭さんに絡めてなんか、地元亀有でのリリースの銅像ニュースも紹介されています。狙いとしては調布に鬼太郎系の像が多いように、亀有も駅前に両さんだけでなく、いろいろ配置して街自体を観光スポットな感じにしたいのかな?

で、オハナシの方ですが、ガテン系で、薀蓄系なので好きなネタです。高層ビル建設時の疑問として昔からよくある「クレーンはどう処理してんの?」というところへの回答も出てて参考になりました。タワーならではの方法ですな。新宿住友ビルもそういう風にできそうだけど、どうだったんだろ?
それはさておき、同じ薀蓄系でもヘンなオタ迎合ネタより面白い。そして知人がスカイタワーに関わっているようで、興味があるってのもあります。はい。



ラソン―サッカー魂―

フィフティーン・ラブ、オフサイドJドリーム中澤佑二物語などの塀内夏子氏のサッカーモノ新連載。
世界観は実在している世界観(=ドカベンストッパー毒島)な感じではなく、オリジナルな感じ(20XX年って設定だしw)。つか、「W杯ヤバイ!! 点が取れない! 点を取ってこそFWだろ!」って、テーマで、現存の実名選手を絡められないわなw

そして主人公は暴力上等で、破天荒な乱暴キャラ。恐らくその主人公の相手であり上司である外国人監督も、破天荒。
なんとなくJドリームの赤星鷹を思い出しますが(正確には、塀内作品をくまなく追っているわけではないので、昔の記憶が甦っているだけかもしれませんが)、青年誌ということもあり、年齢は上目でよりワイルドです。
正直サッカーとか興味ないんですが、政争的側面も面白そうなので、期待して見ていきたいと思います。



ケッチン

赤灯えれじーのきらたかし氏のバイクを軸にした青春モノ。3人の幼馴染は、それぞれの道を歩き出し中。そしてメインの主人公はバイクに目覚め、こっそり入手! しかし、巻頭カラーでこの絵のチョイスはないだろw

で、オハナシですが、バイクを買ったら行きたくなるツーリング!! おお、ウイウイしいなぁ。またバイクに乗りたくなったんだけど花粉がなぁ+ウォーキングもしないとなぁ、ということでちょっと乗れてない。明日あたり乗ってみるか。
そして、3人がそれぞれいい感じで進んでいる感じ。ノリとしては赤灯の時に感じた「ごくごく日常的なシーンと、これまた日常的なトラブル」で構成されていて正直好きな展開ではないんですが、バイクネタという個人的趣味の一致に加え、カップルに日常から若者3人の視点、という進化が(「ニューロマンサー」はおいといて)「カウント・ゼロ」から「モナリザ・オーヴァドライブ」にいたる進化のような(違うかw)気もして、ちょっと面白く感じています。
とりあえず熱烈支持ではないですが、赤灯よりは好みです。はい。



怪体真書Ø

病を妖怪の仕業とした前提でそれを治療(退治)する医師のオハナシの新連載。前に読みきりで登場したかな?すごく既視感があるんで…。いろんな武器と妖怪とヒューマンドラマが軸になるのかな? で、主人公はボンヤリ少年、従者がセクシー系ポニーテールで、初回のゲストキャラは巨乳露出度高めと、とりあえず「やれることやっとけ!」な感じが面白かったですw

で、まだまだわかりませんが、当面はヒューマンドラマで、今後展開としては「闇医師」と名乗ってるから、お上か(自称)まっとうな医師とのバトルとか、病魔の親玉とのバトルとかになるのかな? ある意味王道のリミックスなんで、どこまで個性をだせるかが課題かな?(時代物的演出で「嘘」でバトルしようとした「いつわり人 空」がクラブサンデーに行っちゃったしな… てなことで静観



国崎出雲の事情

歌舞伎の女形モノギャグマンガ・美形男子の主人公が、その美貌で人気者になったりなんだりというハナシみたいですが、この手のネタが苦手なんでw 読んじゃあいるけど、特に感想もなく。

とはいえ、新連載から早々に巻頭さんですので、人気はあるのかと。とりあえず、誰が支持しているのかが気になりますw



弱虫ペダル

熱血高校自転車モノ。人気投票結果発表ってことで巻頭さん。予想通り坂道を筆頭に1年3人がTOP3。4位は予想通りの巻島ッショ。しかし、バトルモノのようにことさらキャラを増やしていないからか、まだまだ序盤(でももう10巻出てるんだよな)だからか、1位の坂道(1253票)と、下位のキャラの票数差が激しい。ちなみに杉元くんも4票あってよかったねw

で、オハナシですが、おれ、この国道1号、昔バイクで何度か走ったことあるはずなのだよな(学生時代に「一桁国号全国制覇バイクツーリング」とかしてて、1号はわかりやすいんで何度か走ってたはず)
で、改めてのこの作品の感想ですが、初めてこういう自転車のインターハイの勝負の世界を知るんですが、「冒頭のTOP(スプリント)を取る>山岳を取る>ゴールを取る」という3つの目的があるのですな。しかし、こういうドラマがあっての6人だから、作者の渡辺氏もこの世界にハマってマンガにしたのだろうなぁ。
そして、今回凄くワクワクしたのと同時に、ちょっと気になったのが「今後の展開」。
スポーツモノって、甲子園とかクリスマスボウルとか「トーナメント式」なものが多くて「優勝」まで何度かバトル(試合)シーンを描く必要がありますが、この自転車のインターハイって、みんなでワーッとやるから勝負としては「1回」ですよね? ってあたりが気になってます。この世界をよく知らないので(今は2巨頭対決って感じの構造になってるけど)、この後どうなるのか(御堂筋もどっかで絡んでくるんだろうし)気になってます。いい意味で。
てなことで今後も期待+オススメ。



聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話

車田御大の伝説的バトルマンガの最新作。

どうにも、進み具合があれなんで「そうだね」とか「ええ?」としか言いようがないんだけど、今回のオチは驚いたな。
ようやく御大、本気になったのかな? ということで今までよりちょっとだけ興味が出てきたぞ。



てなことで、この辺で。