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マンガ週刊誌の巻頭マンガだけをピックアップした、サラリーマンのマンガ感想文「巻頭さん」です。先週は水泳でカラダがヘロヘロだったりタイフェスでご満悦だったり、でも結局は風邪をひいてたみたい、って感じでサボりました。今日は2週分をさくっと。まずは前半戦。

週刊少年ジャンプ(23号):トリコ
週刊ヤングマガジン(23号):喧嘩商売
週刊少年サンデー(24号):最上の明医〜ザ・キング・オブ・ニート〜
週刊少年チャンピオン(23号)(23号):(ともに)ケルベロス


トリコ

島袋光年センセイバトルでグルメなマンガ(料理のバトル、ではなくモンスターが食材だったり、それを手に入れるバトルが起きる、ということ)。オハナシは、「数多のグルメな動植物がいる世界」で、確保が難しい食材を入手してくる「美食屋」の活躍を描くもの。現在は超レア食材であるセンチュリースープ(その名の通り、1000年に一度しか出会えない)獲得を目指し仇敵美食會とのバトルを展開したが…


やっぱ、いい意味のハッタリ、そして子ども達の自由な発想による生き物やらがアレコレあって面白い。

でもさ、俺らが子供の頃さ、体の悪いところ喰う魚なんか「想像上の生き物以外の何者でもない」状況だったけど、ホントにいたしさ、そういうワクワク感がある現実世界もいいよなぁ、と最近虚構(マンガ)を見て、現実世界(主に不思議系ドキュメント映像・記事)について考えたりすることがある。

そして今回、あの苺食いたい+食わせたいとかも思ったw

数年後、あんな苺できないかなぁ…
そんな小学生的感想で終了。
(いや、センスオブワンダーだからいいのだ)

ともあれ、面白いし、腕の再生については、「トリコはどう対応するのか」ってのもあるし、期待。



喧嘩商売

通常の格闘技のスキルに加え、「とにかく勝つため」のアイデア、実行力を持つ主人公の喧嘩バトルもの。「幕張」や「代表人 平成義民伝説」の木多康昭氏の「青年誌」での作品ということもあり下品で過激なギャグも混ざってます。現在は、田島彬バキの地下トーナメントもかくや、というトーナメント開催バナシ+出場選手のエピソード紹介。


今回はちょいとココロに傷を負った「軍隊格闘」佐川のオハナシ。

そんで、この作品て、ざっくり言うと
A:バトルパート:主人公編(主人公十兵衛ちゃんのバトル)
B:バトルパート:ほかのヒト編(いずれかの世界で著名な格闘家のハナシ)
C:ギャグパート:主人公編(主人公十兵衛ちゃんのDTバナシとかそのへん)
D:ギャグパート:家族編(主人公十兵衛ちゃんの父か妹萌絡み)
というパートで構成されていると思うんですが

メジャーなのはAの途中にB(でも他のヒト、というか対戦相手)が来て、Aが終わったらCかD、その後またAって展開かと思います。
でも、この作品の場合はBが、Aと絡むことなく展開されてて(今回もそう)、むしろ最近(トーナメントの存在が語られるようになってきて)Bが単発のハナシじゃなくて「前に語られた続きが語られる」という感じで、Bの厚みが増してきています。

コレ、オハナシとしても面白いんですが「コミックスの売り方」としてもアリなのではないかと思ったんですが、どうですか?みなさん?

そもそも「B」は「オハナシに(それぞれの格闘技の長所や生臭い政治的なハナシなどを描くことで)リアリティを持たせる」ちう役割があると思います。でも、さらに、オハナシとして個々のエピソードがバラけ過ぎて、気になったらコミックス全部買っちゃうしかなさそうな感じがして、そういう役割もあるんじゃないかと思うんですよ(こまめにブックオフで確認するとかいう対策も可能とは思いますが)。

あと、そういう背景もあるんで、最近コンビニでよく見る総集編を作る際、この「オハナシの積み上げ方」て「ああ、アイツのハナシは面白かったけど、コミックス買うほどじゃないけど、コレならアリ」的な感じで効く気もする。


なんていいつつ、そもそも妄想だしwその辺を実際どうするかはわかりませんが、「Bパートの散らかりっぷり」の背景を考察してみました。はい。



最上の明医〜ザ・キング・オブ・ニート〜

焼きたて!!ジャぱん」の橋口たかし氏の連載「最上の命医」の2部。1部は障害を持って生まれ、その障害を医療手術によって乗り越えることが出来た少年が、執刀した医師に憧れ名医となって戻ってきて、いろいろ難病対策でサクセスしたり、政争を制したり、青春群像劇、な感じでした。が、作中、この主人公がガンであることがわかり、やばくね?って感じのところで1部終了(なんだそりゃ!)ってところの、この第2部です。不良でニート(といいつつ高校生)な主人公が医者を目指します。


前の連載のときも言ったけど、故意にニートという言葉を使っているが嫌だなぁ、と思ったりして「静観」としましたが、まだ話があまり面白いと感じられないです。うむ。中途半端。「湘南純愛組!〜GTO」的な展開にしたいのかな? それにしても中途半端。ということで、まだ静観。



ケルベロス

学校の開かずの間をあけてしまいどうやらアヤカシ的なものを複数解放してしまった主人公男子+幼馴染女子。そこでアヤカシに襲われますが、そこで出会った「狗骸・雪房」を名乗るこれまた物の怪的なもの遭遇。己をまとい「墓守」となる憑依系異能力による化け物退治系オハナシ。現在能力能力向上のため特訓中ですが、同類亜種に喧嘩売られ中。


普通に王道的展開だなぁと思って評価しつつも「そんで、アンタ、何したいの?」というコトも気になる。
個人的には「フロシキはでかければでかいほどいい!」という考え方なので、最低でも「逃がしたやつら以外も確保・バトル」となって欲しいんだけど(「最低でも白面レベル」とはいわないよ)、どうなのかのう。
でも、同じ街の神社に知り合いがいたり、思いの他狭そうなんだけど、でも「結界師@サンデー」みたいな、「土着な風でいて全国規模」とかいう展開もありそうだし、今後の展開に期待、でしょうか。



てなことで、前半と後半でややギャップがありますが、こんな感じです。はい。