ベントラーベントラー(3)
- 作者: 野村亮馬
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/05/21
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
ふと、「異星人コミュニケーション」といえば、こないだ見た「第9地区」*1にも通じるなぁ、と思いつつ、こちらは、あっちは唯一にしてまったくのファーストコンタクトだけど、こっちは親切な異星人クタムがいるんで、「怪物君」的な構造*2で、そんなにシビアじゃない感じで、これはこれで楽しかったですが。
そして、この作品の魅力は「のほほん」「ゆったりまったり」的売りでいながらも、異星人周辺の設定が「あるかもあるかも」と思わせる細かい設定で、きちんと「異性人とのコミュニケーション・メカ・思想などなど」をみせているので、実はキッチリSFしている、というところ。
正直、この3巻のオチに使った仕掛けなんて、すげー!!と驚いた。「そういう機能」は過去溢れるほどあったけど、そういう「背景」で存在・使用する、というのは「そうか、なるほど」と感心したし、途中で青い猫ロボについても言及されてるしw 面白いのです。
終わってしまったのは残念至極ですが、3巻で終わってしまった悲劇を転じて「さっくり読める名作ですよ」と読みやすい+お勧めしやすい、というメリットに注目して、改めてオススメします。面白いですよ。