AREA D 異能領域(2)

本屋で見あたらなあった2巻はアマゾンでゲット。


刑務所島に上陸した「スタンド使いであるがゆえに犯罪者的扱いを受けている主人公たち」ですが、導入で出てきた分解めがねくん*1の出番はすっかり無くなり、他人の能力をコピーできるジンが主人公、という形で進行。


島には3つの勢力がいて、そのスカウト合戦の前哨戦としての「腕試しバトル」が展開されます。



1巻の感想のときも述べましたが、スタンドモノって「能力が<いい塩梅>」ってのがポイントだと思うんですが、その「能力」は、まだコレといって魅力的なモノは無く、良く言えば手堅い感じ、悪く言えば平凡です。


そして、オハナシでは、主人公ジンの目的として「スタンド使いに強制改造された兄を救いに?」というものが出てきましたが、それもなんか普通。


大風呂敷が良いとは思いませんが、なんかもちっと派手なネタが欲しい感じです。
脱獄モノとしては最近「囚人リク」があるなあ、と思ったわけですが、あちらは「警視総監をやっつける」という壮大かつその心情も十分に読者に理解させた上で展開しているので、ドキドキもするし、応援もするし、となっていますが、こっちはちょっと希薄。


と、考えると「幾重にも重なった不可能を、なんとか可能にしないといけない脱獄モノというジャンル」と「自分自身の能力で容易に不可能を可能にさせるスタンドモノ」って、オハナシ作りが難しくないか?と思います。


ということで、巻末に登場した「看守」がカギになるんでしょうな。
おそらく次の巻では、この「看守」が十二分に語られて「スタンドがあったとしてもイロイロ大変」になる、「海楼石的なモノ」とか「ジャマー的装置」とかが登場するのかな?


ということで、次の巻で、判断をしたいと思います。

*1:あ、今、自分で言ってて、彼はメガネを触ったときにメガネを分解しちゃったりしないのだろうか?