鈴木英治「勘兵衛シリーズ」

魔性の剣 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

魔性の剣 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

烈火の剣 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

烈火の剣 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

稲妻の剣 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

稲妻の剣 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

一気に読める「寝かせてた甲斐があった」+「年末のお休み」幸せよ。
※気がついたら最新刊の「陽炎の剣」も出てた。読もうっと。


当初は「市井の一市民(でもちょいと剣の腕が立つ)が事件に巻き込まれる」 というスタンスでしたが、次第に「いや、お前の職場、殺人者多すぎるって!!」ってくらいな感じになり、ようやく転職して<事件がフツウ>な感じになりました。この方向転換はよかったと思います。(相棒の登場も表現の幅(というか<剣戟>に対する<クスリと笑う部分>のメリハリが利いてきた気がする)。
そんでもって話は毎回、しっかりサスペンス風になっており(でも、現代モノでこんな設定があったような…という既視感のあるものもありましたが)、1冊1冊が面白いです。

それにしても何かと命を狙われる主人公勘兵衛…。出生の秘密もありそうなのに、それと関係なく命を狙われ続けて、大変だななぁ。嫁さんも「それも当然。今回も大丈夫!!」って割り切ってるのもすごいと思いました。オススメ。