しゃばけ

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)

この次の作品が平積みになってるし、ジャケも好みだし、帯もたいそうなこと言ってるし、ということで購入。しかし読み始めは「百鬼夜行抄」じゃん!! と思いましたが

これね↓面白いです。文庫も出てます。

百鬼夜行抄 (1) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

百鬼夜行抄 (1) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)


読み進めると、ココ最近好きなタイプの「いまどきの時代小説*1」の流れで展開。
ひょっとすると「百鬼夜行抄」の影響は受けているかもしれないけど「話としては別物」、という印象。
山田風太郎の忍術が、秋せつら(魔界都市ブルース/マン・サーチャー・シリーズ)になり、マカパイン(バスタード)になり、死神ウォルター(ヘルシング)になり、と一見の設定は踏襲しつつも個々のキャラがそれぞれ独創的であるように、コレも受け入れ、評価したいと思います。

でも新潮社の作戦にまんまと乗っている気もしますが、おもしろいから、乗っかってやろうという感じ。
確かに面白い。オススメ。

でも蛇足的にいうと、パーネル・ホールの作品群*2

探偵になりたい (ハヤカワ・ミステリ文庫)

探偵になりたい (ハヤカワ・ミステリ文庫)

のように「偉大なるマンネリ」になりそうな気もしますが、まぁそれはそれで私は好きなのでいいかなぁと思いました。

*1:すべてを知った風に語っていますが、自分が好きな鈴木英治氏、米村圭伍氏のような作風がミクスチャされているということです。

*2:ダメ探偵もの。新刊も先日発見して読み始め。ジャケの作家さん変わったらわかんないって!!